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中古農機具買取コラム

【保存版】自走式2面草刈機(ウイングモアー)のトラブルの原因と対処法

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更新日

通称ウイングモアーと呼ばれる自走式2面草刈機は、畦の草をかるための大変重要な草刈機です。そのため、ウイングモアーの故障は作業の遅延だけでなく害虫の発生や作業道の確保ができないなどに影響があります。また、近年インターネット等で中古のウイングモアーを購入する人が増えています。その場合メンテナンスで苦労されることもあるかと思います。
正式名称は自走式2面草刈機ですが、ここでは通称ウイングモアーと書きます。

そこで、この記事では、ウイングモアーの一般的なトラブルとその原因とその対策をご紹介します。

関連記事:草刈機の基本的な使い方や初心者でも使いこなすコツ、メンテナンス方法まで

ウイングモアーの主な機能とその作業フロー

斜面の草刈り

ウイングモアーは、走行しながら畦などの狭い幅に成長している草を刈っていきます。刈刃は2連で平面と斜面の草を同時に刈っていくので効率的です。適度な速さで進むと綺麗に刈れます。
走破性を保つために2輪駆動のものが多く、前輪と後輪の両方で駆動しています。

よくあるウイングモアーのトラブル(故障)とその原因

WM604B

下の4つは使用時に起こりやすいトラブルです。日常点検で簡単に防げる内容なので始業前に点検しましょう

エアクリーナの目詰まり

草刈作業時は埃が舞い上がるので、エンジンのエアクリーナは目詰まりを起こしやすくエンジン不調になります。
エアクリーナの点検は簡単に行えるので、使用前、使用後に点検しましょう。
目詰まりをしている場合は、はたいたりエアーを吹き付けたりして清掃します。
目詰まりがひどい場合はエアクリーナを交換します。

燃料不足、劣化

初歩的なことですが、燃料を入れ忘れてタンクが空であったり燃料コックを開け忘れたりしないようにしましょう。
また、一か月以上放置した場合には燃料が劣化していることがあります。その場合もエンジンがかかりません。

エンジンオイル不足による焼き付き

エンジンオイルの不足は焼き付きの原因となります。始業前に必ずオイル量の点検をしましょう。作業としては簡単ですが、焼き付いた場合は重大な故障となりますので大事な始業点検です。オイルが少なくなっていたら規定量までつぎたします。

刈刃の摩耗による刈り取り不良

刈り取り作業をしていると、どうしても刃が摩耗したり欠けたりして刃の切れ味が悪くなります。
ウイングモアーの場合は、簡単に車両を傾けられるので始業前に車両を傾けて刃の摩耗や異常がないか点検しましょう。刃が摩耗した場合は組み換えや交換をします。特に刈刃を止めているボルトが摩耗は、刈刃が脱落につながる恐れがあります。作業中に刈刃が脱落すると刈刃が高速で飛んでいき事故につながりますので注意が必要です。
フリー刃はゴミなどの付着によって固着してバランスを崩し振動の原因となる場合がありますので、フリー刃の動きも点検しましょう。

自走式2面草刈機の項目別トラブルと対処方法

ウイングモアーの刃

エンジンがかからない、回転があがらない。

燃料が入っていないまたは、燃料が古いとエンジンがかかりません。一般的にガソリンの寿命は3~6ヶ月ですが一か月以上長期保管する場合ガソリンは抜いておきます。エアフィルターの目詰まりやスパークプラグが汚れ、燃料フィルターの目詰まりもエンジン不調の原因となります。

関連記事:草刈り機のエンジンがかからない? 不調の原因と対処法をご紹介

草が切れない、異常な振動がある

刈刃が摩耗すると切れなくなりますので、刈刃を交換します。刈刃は裏表で使えるので摩耗した場合、一回は組み換えで対応できます。刈刃交換の際には取り付けボルトも摩耗していることが多いのでセットで交換しましょう。

刈刃はほぼ均等に摩耗するので頻繁に起こるわけではありませんが、たまたま刃がかけたりなくなったりして回転バランスが崩れて異常振動が発生します。異常振動は事故や他の故障を誘発しますので、異常振動が発生したら直ちに作業を止めて点検します。

また、刈刃カバーの内側には草や泥がこびりついていることが多いので清掃も一緒に行います。
内側にこびりついた泥は刈刃カバーの腐食やカバーが重くなる原因です。

関連記事:草刈機の刃の選び方や交換方法・交換時期を徹底解説

刈刃が回らない、走行できない。

駆動ベルトが切れていたりテンションの張不足が起きると、回らなかったり回転が遅かったりベルトの焼ける匂いや白煙を吹くこともあります。
ベルトが切れていない場合は張調整を行います。
ベルトが切れていた場合はベルトの交換が必要です。
ベルトは指定されたものを使用します。特にコグベルトの代わりに普通のVベルトを使用すると極端に寿命が落ちたり、張り調整が難しくなったりします。
新品のベルトに交換したら、最初の作業が終わった時にベルトの張を再度確認します。新品のベルトは初期伸びが発生するため張力が落ちることがあるので調整し直します。

前輪が駆動しない、動きが悪い。

前輪を回すため後輪から前輪にシャフトで回転を伝えています。
ここの、グリース切れやシャフトにつらなる部品が壊れると駆動が前輪に伝わりません。
変な音がしたり動きが悪くなったりしたら直ぐにグレースが切れていないか、故障がないかを点検します。
グリースアップ故障を未然に防ぐために定期的におこないます。

破損している場合は直ぐに修理します。後輪駆動だけで動くこともありますが被害が広がる恐れがあります。
ジョイント部のブーツが破れている場合は放置するとジョイントの故障につながりますので交換します。

使用後の手入れ

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堆積した草は、火災やエンジン不調につながりますので除去し清掃を行います。
特に刈刃カバー内には、泥や草がこびりついていることが多く放置するとカバーの腐食につながり最悪交換になります。
フリー刃はゴミが詰まり動きが悪くなることを防止するため詰まったゴミも除去します。
エアクリーナにも、埃で目詰まりしていることが多いので清掃します。

長期保管後の点検

長期保管した後は、エンジンオイルの汚れやレベルを確認し汚れている場合は交換します。
エンジンオイルの劣化や規定量より少ない場合エンジン焼き付きにつながります。
長期保管した場合は燃料を抜いていますので、燃料コックを開いて燃料補給を行います。
補給直後はエンジンに燃料が回っていないので通常よりかかりが悪くなります。
ベルトの張り調整やボルト類の緩みなどないか確認したあと、試運転して正常な動きをするか確認します。

長期保管の方法

一か月以上長期保管する場合は、刈刃の摩耗や欠損、ボルトのゆるみ、清掃、燃料の排出、ジョイントカバーの破損など確認して修理が必要な場合は修理して保管しましょう。
保管方法が悪いと次回使う時にすぐに使えません。

専門家の助けを借りるタイミング

自主点検して、故障が見つかり修理の仕方が分からなかったり、適正な工具がなかったりした場合には販売店などのプロに相談しましょう。
勝手な判断で故障したまま作業したり、誤った修理をして作業をしたりすると事故につながります。

まとめ

自走式2面草刈り機は農業の生産性を高める重要な機械ですが、それは機械が適切に機能する場合に限ります。この記事では、自走式2面草刈り機の一般的なトラブルとその原因、対処法、予防策について詳しく解説しました。これらの知識を活用して、自走式2面草刈り機を安全で効率的に運用していきましょう。

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この記事を書いた人
田中 和男
田中 和男

卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。

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