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中古農機具買取コラム

コンバインのトラブル(故障)対処法:よくあるトラブルの原因と対策方法を徹底解説

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更新日
目次
  1. はじめに
  2. コンバインの主な機能とその作業フロー
  3. よくあるコンバインのトラブル(故障)とその原因
  4. 刈取部の故障
  5. スローイング(籾がこぼれたり落ちたりする)
  6. コンバインのエンジンがかからない時の対処法
  7. クローラーと足回りの点検・整備・交換・修理
  8. トラブル別の対処法と予防策
  9. 定期的なコンバインのメンテナンスの重要性
  10. 専門家の助けを借りるタイミング
  11. まとめ

1. はじめに

コンバインは、穀物を収穫するための大変重要な農業機械です。そのため、コンバインの故障は作業の遅延だけでなく、収穫量の減少や経済的損失につながることがあります。また、近年インターネット等で中古のコンバインを購入する人が増えています。その場合、中古で買ったコンバインはメンテナンスで苦労されることもあるかと思います。記事では、コンバインの一般的なトラブルとその原因、そして対策方法をご紹介します。

2. コンバインの主な機能とその作業フロー

コンバインは、作物を収穫しながら脱穀選別する機能を持っています。また、収穫された作物をトラックやトレーラーに積み込むためのアンローダも備えています。これらすべての機能が連動してうまく動作することで、効率的な収穫が可能になります。

3. よくあるコンバインのトラブル(故障)とその原因

以下に、コンバインで頻繁に見られるトラブルとその原因を列挙します。

脱穀部や刈取り部の詰まり

1番螺旋、2番螺旋、脱穀部や刈取り部などがよく詰まります。作物を収穫部から刈取部へと移動させる役割を果たします。この部分が詰まるとコンバインは動作を停止します。この問題の原因としては、不適切な収穫速度や湿った作物、または異物の混入が挙げられます。

詰まる修理方法や対処法

ベルトの状態確認と取り外し。まず最初に行うべきなのはベルトの状態確認です。コンバインの中で籾が詰まると、回転しているベルトに負荷がかかり、特徴的な焦げ臭い匂いが発生します。この匂いを感じたらすぐに作業を停止し、ベルトカバーを外してベルトの状態を確認しましょう。

コンバインのベルト

ベルトを外すには、テンションプーリーのネジを緩めてから行います。次に、ベルトを外したプーリーを手で回してみてください。負荷がかかって回らなくなっているプーリーがある場合、その部分で籾が詰まっている可能性が高いです。その場合はその部分を分解し、詰まった籾を除去します。

籾の詰まりを解消したら、焦げたベルトを新しいものに交換しましょう。これにより、コンバインの性能を維持し、再度の詰まりを防ぐことができます。

1番スクリューの分解

詰まりが頻繁に起きる場所の一つが1番スクリューです。この部分はL字に曲がっており、籾が詰まりやすいです。スクリュー外側のネジを外し、スクリュー部分のカバーを外します。カバーを開けたら、スクリューの螺旋部分に詰まっている籾を取り除き、カバーを元の位置に戻します。

2番スクリューの分解

次に2番スクリューの分解方法を紹介します。1番スクリューと同様に、カバーのネジを緩めてカバーを外します。カバーを外したら、内部の詰まった籾を取り除きます。2番スクリューは側面の長い螺旋部分だけでなく、上部のカバーも開けることができます。上部も詰まりやすい部分なので、詰まった場合はしっかりと点検しましょう。

さらに、上部のカバーを開いた状態で脱穀部分の詰まりも確認します。ここでも詰まりが発生することがあるため、定期的に点検することをおすすめします。コンバインの詰まりは、生産性を大幅に下げるトラブルの一つです。しかし、定期的な点検と適切な対処法を用いれば、この問題を解消し、コンバインを最大の効率で動かすことができます。本記事が、コンバインの適切なメンテナンスとトラブルシューティングの参考になれば幸いです。

4. 刈取部の故障

刈取部は作物を収穫するための主要な部分であり、故障すると収穫ができなくなります。原因はさまざまで、刃の摩耗や損傷、誤った調整、部品の老朽化などが考えられます。特に刈刃が減ってくると、刈取りに詰まったり故障の大きな原因となります。

5. スローイング(籾がこぼれたり落ちたりする)

スローイングとは、コンバインが収穫した籾がコンバイン本体から漏れて落ちたり損失する現象を指します。これには様々な原因が考えられる。昇降機や太鼓等の本体に穴が開いている場合。また、摩耗などにより隙間が生じてくる場合、さらには、スピード(速く刈りすぎる)の出しすぎも原因の一つに挙げられます。

6. コンバインのエンジンがかからない時の対処法

コンバインのエンジンが停止すると、機械全体が機能を停止します。これはオーバーヒート、燃料系統の問題、エアフィルターの詰まり、などが原因となります。
コンバインのエンジンがスタートしない場合、作業の遅れを招き、生産性を大幅に低下させる可能性があります。そのため、エンジンのトラブルシューティングは農業機械の適切なメンテナンスにおいて重要な要素です。以下に、コンバインのエンジンがかからないときの主な原因とその対処法をご紹介します。

燃料供給系のチェック

まず、エンジンがかからない一番基本的な原因は燃料供給に問題がある場合です。燃料タンクに燃料が十分に入っているかを確認しましょう。タンクが空であれば燃料を補給します。また、燃料フィルターが詰まっていないかもチェックが必要です。フィルターが詰まっている場合、新しいものに交換しましょう。また、エアーがかんでしまいかからない時もあります。

電気系統の確認

次に、エンジンのスターターが適切に作動しているかを確認します。スターターが作動しない場合、バッテリーの電圧が低い、セルモーターに問題がある可能性があります。また、キースイッチ等の接触不良やヒューズ切れの可能性もあります。また、クラッチ部分にはセーフティスイッチがありますので、これも確認しておきましょう。

エンジンオイルとクーラントの確認

エンジンオイルとクーラントのレベルもエンジンの始動に影響を与えます。低すぎる場合、エンジンが適切に潤滑されず、冷却もされないため始動しない可能性があります。エンジンオイルとクーラントのレベルを確認し、必要であれば補充します。

エアフィルターの確認

エアフィルターが詰まっていると、エンジンへの空気供給が適切に行われず、エンジンが始動しない場合があります。エアフィルターを確認し、詰まっている場合は清掃または新しいものと交換します。

バッテリーのチェックと交換

コンバインのエンジンがかからない一つの可能性として、バッテリーの問題があります。バッテリーの電圧が低下している、または完全に切れている場合、エンジンは始動しません。

まず、バッテリーの電圧を測定します。通常、バッテリーの電圧は12V以上であるべきです。もし電圧が12V未満であれば、バッテリーチャージャーで充電してみてください。それでも改善されない場合、バッテリー自体が寿命を迎えている可能性があります。その場合、新しいバッテリーに交換する必要があります。

また、バッテリーケーブルと接続部の腐食や損傷もエンジンが始動しない原因となります。ケーブルと接続部を視覚的に確認し、必要に応じて清掃または交換してください。

7. クローラーと足回りの点検・整備・交換・修理

コンバインはトラクターのタイヤと同じ役目をするクローラーが走行します。そのため摩耗や亀裂があると走行できなくなります。クローラーはタイヤとは違い、切れることがあります。

田んぼの中で切れてしまうと走行不能になり、交換するには手間も費用もすごくかかってしまいますので、そうならないように、作業前には足回りの点検を行いましょう
まずはクローラーを目視で確認し摩耗や亀裂があれば交換、大きなたわみがある時は調整が必要です。次に足回り部分の転輪の確認を行います。固着、ベアリングのガタツキがあるとクローラーを傷める原因になります。走行時に金属音やキーキーと音がする場合は要交換です。稲刈り後は、クローラーに付いた泥などの汚れを落とし、シーズン後の掃除では汚れをしっかり落としてから保管しましょう。足回りの交換は個人では難しいので最寄りの農機具整備店に依頼した方がいいでしょう。

クローラーのチェックと修理

クローラーの状態はコンバインの走行性能に直接影響を与えます。クローラーのパッドに亀裂や過度の摩耗が見られる場合、早急な交換が必要です。また、クローラーのテンションも定期的に確認し、適切な張りがあることを確認してください。テンションが緩すぎる場合は、調整または修理が必要です。クローラーに亀裂やひび割れがあった場合、早めに交換しましょう。クローラーは1本20万近くすることもあります。最近では海外製の安いクローラーも出ていますが、慎重に選びましょう。

コンバインのクローラー

転輪の点検と修理

転輪はクローラーをサポートし、円滑な走行を助ける役割を果たします。転輪の表面には異常摩耗や亀裂がないか確認しましょう。また、転輪の回転がスムーズかどうかも確認します。異音が聞こえる、または摩耗や亀裂が見つかった場合は、転輪の交換が必要です。コンバインの足回りを長持ちさせるには、グリスアップを忘れずに必ず行ってください。

プロケットの検査と修理

スプロケットはクローラーの動力を伝達する重要な部分です。摩耗したスプロケットはクローラーの運動を阻害し、パフォーマンスの低下を招きます。スプロケットの歯が欠けていたり、摩耗していたりする場合、新しい部品と交換する必要があります。

以上の点検と修理は、コンバインの足回りが正常に機能し、長持ちするために重要です。これらの点検や修理は定期的に行い、最適な作業性能を維持してください。また、特別な技術やツールが必要な作業については、プロのメカニックに依頼することをお勧めします。

8. トラブル別の対処法と予防策

それぞれのトラブルには具体的な対処法と予防策があります。詰まりや故障は清掃や部品の交換で解決可能です。スローイングは、コンバインの各部分の調整を見直すことで改善できます。エンジンの問題は、定期的なメンテナンスと適切な使用法によって防げることが多いです。

9. 定期的なコンバインのメンテナンスの重要性

コンバインのトラブルを防ぐ最良の方法は、定期的なメンテナンスです。日々の点検、定期的なオイル交換、部品の交換など、予防的なメンテナンスはトラブルを未然に防ぐ役割を果たします。

10. 専門家の助けを借りるタイミング

以上の対処法や予防策を試してもトラブルが解決しない場合、または問題の原因が特定できない場合は、JAや農機具販売店、メーカーなどの助けを借りることをおすすめします。プロの整備士は経験と知識を持っているため、問題を迅速かつ効率的に解決することができます。自分でコンバインの修理や点検をおこなうことはもちろん可能ですが、あまり無理をして自分でやってしまうと、逆に費用がかかったりすることがあります。JAや農機具販売店に相談しましょう。

11. まとめ

コンバインは農業の生産性を高める重要な機械ですが、それは機械が適切に機能する場合に限ります。この記事では、コンバインの一般的なトラブルとその原因、対処法、予防策について詳しく解説しました。これらの知識を活用して、コンバインを安全で効率的に運用していきましょう。

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この記事を書いた人
田中 和男
田中 和男

卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。

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