中古農機具買取コラム
【年表付き完全ガイド】イセキコンバインの年式・型式・価格一覧
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本記事では、農業機械の分野で高い評価を受けているイセキコンバインについて詳しく紹介します。その歴史や主要なモデル、特徴に加え、新車や中古車の価格情報、買取り価格、他社製品との比較など、幅広い視点からイセキコンバインを検証しています。農業機械に関心のある方、コンバイン購入を検討している方に向けて、イセキコンバインの魅力を伝えるとともに、選び方や購入時のポイントを解説していきます。
イセキコンバインの主要型式一覧と特徴および年表
イセキコンバインは、農業機械の分野で長年の実績と信頼性を持っています。それぞれのシリーズには特徴的な技術や機能が搭載されており、農業効率化に大きく貢献しています。以下に、各シリーズの詳細をさらに説明します。
HFシリーズ
高い収穫性能を持つHFシリーズのコンバインは、高性能な収穫機構を備えています。大きな作業幅や高速な作業スピードにより、効率的な収穫作業が可能です。皆さまにはHFシリーズというよりビバの愛称の方が分かりやすいかもしれませんね。
代表的な型式はHF455、HF332、HF327、HF323などがあります。3~4条刈りが主流となっております。中古販売価格の相場は100万前後ですが状態により変動が大きいです。
また、買取り価格の相場は綺麗な状態のもで40万程度となっております。
型式 | 販売開始年 | 販売終了年 |
---|---|---|
HF331 | 1996年 | 2001年 |
HF328 | 1996年 | 2001年 |
HF325 | 1996年 | 2001年 |
HF322 | 1996年 | 2001年 |
HF433 | 1999年 | 2007年 |
HF558 | 2000年 | 2004年 |
HF446 | 2000年 | 2004年 |
HF441 | 2000年 | 2004年 |
HF455 | 2001年 | 2004年 |
HF332 | 2001年 | 2007年 |
HF327 | 2001年 | 2003年 |
HF323 | 2001年 | 2007年 |
HVGシリーズ
小規模な農場や畑で使用するために設計されたコンバインです。これらの機械は、作物の収穫作業を効率化するために使用されます。HVGシリーズのコンバインは、小型ながらも信頼性があり、使いやすい設計が特徴です。
HVG323やHVG320などが代表的な型式で、2条刈り~4条刈りまであります。2008年前後に販売されており、価格(値段)の相場は300万~500万程度になっております。コンバインの買取り価格(値段)の相場は150万前後となっております。
型式 | 販売開始年 | 販売終了年 |
---|---|---|
HVG323 | 2003年 | 2009年 |
HVG320 | 2003年 | 2009年 |
HVG221 | 2003年 | 2009年 |
HVG218 | 2003年 | 2009年 |
HVG216 | 2004年 | 2009年 |
HVG428 | 2006年 | 2010年 |
HFGシリーズ
大型タンクを搭載し、一度の収穫でより多くの作物を運べるようになりました。また、脱穀効率の向上により、作業効率が大幅にアップしました。HFGシリーズは、イセキが提供する先進的なコンバインの一つで、最新の技術と設計を活用しています。このシリーズは、大規模農場から小規模農場まで、あらゆる種類の農業ニーズに対応できるように設計されています。HFG435、HFG335、HFG433、HFG328などが2010年前後を中心に販売されていました。3条刈り~4条刈りが中心で販売価格は500万前後となっていました。買取り価格の中央値は100万程度となっていますが、使用時間が少なければ200万くらの買取り価格も実現しています。
型式 | 販売開始年 | 販売終了年 |
---|---|---|
HFG435 | 2007年 | 2016年 |
HFG335 | 2007年 | 2016年 |
HFG331 | 2007年 | 2017年 |
HFG433 | 2007年 | 2010年 |
HFG328 | 2007年 | 2011年 |
HFG561 | 2008年 | 2014年 |
HFG461 | 2008年 | 2012年 |
HFG452 | 2008年 | 2012年 |
HFG447 | 2008年 | 2015年 |
HVFシリーズ
HVFシリーズのコンバインは、2条刈りから3条刈りが主力です。ズームオーガ等はこのシリーズから導入されています。。特に注目すべきは、各モデルの特性です。例えば、HVF328はその強力なエンジンと効率的な収穫能力で知られています。一方、HVF323はそのユーザーフレンドリーなインターフェースと高度なコントロールシステムが特徴です。さらに、HVF223とHVF220もまた、それぞれの独自の特性を持っています。HVF223はその堅牢な構造と高い燃費効率で評価されており、HVF220はそのコンパクトなデザインと簡単な操作性が特長です。HVFシリーズの価格は約300万~400万円となっており、その性能を考慮すれば、十分にリーズナブルな価格帯といえるでしょう。
買取り価格の相場はおおよそ100万前後が多くなっています。
型式 | 販売開始年 | 販売終了年 |
---|---|---|
HVF328 | 2009年 | 2011年 |
HVF323 | 2009年 | 2018年 |
HVF223 | 2009年 | 2019年 |
HVF220 | 2009年 | 2018年 |
HVF320 | 2011年 | 2019年 |
HVF218 | 2011年 | 2019年 |
HNシリーズ
HN217は、コンパクトなボディで狭い畑でも活躍できるように設計されています。軽量化された構造により、燃費効率も向上しました。
型式 | 販売開始年 | 販売終了年 |
---|---|---|
HN319 | 2013年 | 2018年 |
HN217 | 2013年 | 2018年 |
HN214 | 2013年 | 2018年 |
HN211 | 2013年 | 2018年 |
HJシリーズ
HJ6098では、AI技術を活用し、精密農業が可能となりました。センサーを用いて収穫状況を把握し、最適な収穫タイミングや作業速度を自動調整することで、作業の効率化と品質向上が実現されました。HJシリーズは大型農家向けのコンバインで価格もかなり高くなっています。販売価格の中央値は1000万を軽く超えています。
型式 | 販売開始年 | 販売終了年 |
---|---|---|
HJ682 | 1996年 | 2003年 |
HJ675 | 1996年 | 2001年 |
HJ575 | 1996年 | 2001年 |
HJ695 | 2002年 | 2004年 |
HJ587 | 2003年 | 2004年 |
HJ698 | 2004年 | 2010年 |
HJ590 | 2004年 | 2011年 |
HJ7120 | 2010年 | 2014年 |
HJ6120 | 2010年 | 2014年 |
HJ5120 | 2010年 | 2014年 |
HFRシリーズ
HFR338は、自動運転技術が搭載され、作業の安全性と効率性が向上しました。GPSによる正確な位置情報と、センサーによる周囲の状況把握により、オペレーターがいなくても作業が可能になりました。
型式 | 販売開始年 | 販売終了年 |
---|---|---|
HFR463 | 2014年 | 2020年 |
HFR575 | 2014年 | 2020年 |
HFR450 | 2015年 | 2020年 |
HFR440 | 2015年 | 2020年 |
HFR338 | 2015年 | 2020年 |
HFCシリーズ
HFC435では、省エネルギー設計が採用され、燃費効率が向上しました。また、大容量タンクにより、一度の作業で大量の作物を収穫・運搬することができるようになりました。
型式 | 販売開始年 | 販売終了年 |
---|---|---|
HFC433 | 2010年 | 2016年 |
HFC330 | 2011年 | 2016年 |
HFC435 | 2016年 | 2018年 |
HFC331 | 2016年 | 2018年 |
HFGシリーズ
その他のシリーズ
イセキコンバインは、さまざまなニーズに応えるため、特殊な状況下でも活躍できるモデルも開発されています。例えば、山間部での収穫作業に適したコンバインや、麦や大豆専用の汎用コンバインHCシリーズなどがあります。
新車イセキコンバインの販売価格
イセキコンバインの主要なモデルには、HXシリーズやHFRシリーズがあります。HXシリーズは、幅広い作業条件に対応する高性能モデルで、価格はおおよそ600万円~1,500万円程度です。一方、HFRシリーズは、中型で低価格なモデルであり、価格はおおよそ600万円~1,000万円程度となります。
価格のポイントには、次のような要素が考慮されます。
エンジン性能:エンジンの出力や燃費効率によって価格が変動します。
収穫能力:刈取り条数や作業速度が高いほど、価格は高くなります。
付加機能:クーラー付きキャビンやカメラシステムなどの追加オプションによっても価格が変わります。
購入を検討する際は、ご自身の農業規模や作業条件に合わせたモデルを選ぶことが重要です。また、価格だけでなく、アフターサービスや保証期間も考慮して選択することがおすすめです。
型式 | クラス | 価格(税込) |
HJ7130ZCALHWK | 7条 | 21,204,700円 |
HJ6130ZCAHLWK | 6条 | 20,004,600円 |
HFR5075GZCAPLW | 5条 | 13,599,300円 |
HFR475GZCAPLW | 4条 | 12,344,200円 |
HFR466GZCAPLW | 4条 | 11,247,500円 |
HFR339GZSATRLW | 3条 | 7,346,900円 |
中古イセキコンバインの購入ガイド
中古イセキコンバインの購入ガイドでは、以下のポイントを考慮することが重要です。
中古コンバインの選び方
使用時間:コンバインの寿命は使用時間に影響されるため、低使用時間のものを選ぶことが望ましいです。
整備状態:整備記録が残っている中古コンバインは、信頼性が高く、故障のリスクが低いです。
保証期間:保証が残っている中古コンバインは、安心して使用できるためおすすめです。
激安中古コンバインの注意点
状態不明の機械:価格が安いものは状態が不明な場合が多く、修理費用がかさんでしまうリスクがあります。
修理歴の確認:修理歴がある場合は、過去の故障内容や修理箇所を確認して、繰り返し故障しないか慎重に検討してください。また、ブローカーや農機具買取り専門業者からの購入はトラブルも報告があります。
人気の中古イセキコンバインモデル
各中古イセキコンバインモデルの概要と価格帯を以下に詳しく説明いたします。
HFC330
特徴:コンパクトなサイズで使いやすく、燃費効率が良いため、中古市場で人気があります。適度な出力を持ち、中小規模の農家に適したモデルです。
価格帯:中古市場での価格帯は、使用時間や整備状態によりますが、おおよそ300万円程度です。
HVF320
特徴:軽量で操作性が高く、整備性も良いため、中古市場での需要が高いモデルです。主に中規模の農家に向けて開発されており、使い勝手が良いと評判です。
価格帯:中古市場での価格帯は、使用時間や整備状態によりますが、おおよそ200万円程度です。
HFR440
特徴:大型で高出力のエンジンを搭載し、広範囲の作業条件に対応できるため、中古市場でも人気が高いです。大規模な農業経営に対応する性能を持ち、効率的な収穫作業が可能です。
価格帯:中古市場での価格帯は、使用時間や整備状態によりますが、おおよそ500万円程度です。
これらの価格帯はあくまで目安であり、中古市場の相場や個々のコンバインの状態によって変動します。購入を検討する際は、使用状況や整備状態を確認し、信頼できる販売元から購入することが重要です。また、アフターサービスや保証期間も考慮して選択することがおすすめです。
中古イセキコンバインを購入する際は、上記のポイントを踏まえた上で、自分の農業規模や予算に合ったモデルを選ぶことが重要です。また、中古機械専門の販売店や信頼できる販売元から購入することで、アフターサービスやサポートも受けられることがありますので、安心して取引ができます。
5. イセキコンバインと他社の比較
イセキコンバインは、日本の農業機械メーカーであるイセキが開発・製造しています。他にもクボタやヤンマーなどの競合メーカーが存在しますが、それぞれに特徴や強みがあります。
クボタ、ヤンマーとの違い
クボタのコンバインは、機能性と耐久性に優れており、長期間にわたって使用できると評価されています。また、独自の技術により、高い収穫効率を実現しています。
ヤンマーのコンバインは、省燃費性能に優れており、ランニングコストが低いとされています。また、シンプルで使いやすい機構が特徴です。
それぞれのメーカーの強みを理解したうえで、自分の農業規模や予算に合ったコンバインを選ぶことが重要です。また、アフターサービスや保証期間も考慮して選択することがおすすめです。
【年表付き完全ガイド】ヤンマーコンバインの年式・型式・価格、買取り一覧
【年表付き完全ガイド】クボタコンバインの年式・型式・価格一覧
まとめ
イセキコンバインは今後も技術革新を経て、農業分野の発展に大きく貢献していくでしょう。選び方や今後の展望を理解し、自分のニーズに合ったコンバインを選択することが、より効率的で持続可能な農業生産に繋がります。イセキはコアなファンが多く新機能の開発にも熱心です。クボタやヤンマーと比較しても引けを取らないので、メーカーでパンフレットを取り寄せたり、JAや販売店でアドバイスをもらいながら選びましょう。
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