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中古農機具買取コラム

代表的な日本と海外の農機具メーカー9社と農機具選びの4つの基準

公開日
更新日
目次
  1. はじめに
  2. 農機具選び4つの基準
  3. 代表的な国産農機具メーカー6社
  4. 代表的な海外農機具メーカー3社
  5. 農機具選びで迷ったら、プロのアドバイスを!

1. はじめに

効率よく農業を行うために、農機具は欠かせません。世界的にも国内的にも、農機具は20世紀初頭から発達・進化してきました。

日本の農機具は、狭小耕作地に適するように作られたものから、北海道などの広大な面積に適応したものまであり、そのバリエーションの豊富さは世界随一といえるでしょう。

また、これら農機具を製造するメーカーにも、大きな特徴があります。この記事の前半では農機具を新規で購入したり、買い換えたりする場合の判断基準をまず説明し、後半では代表的な農機具メーカーについて解説します。

2. 農機具選び4つの基準

農機具は2つに大別することができ、1つは動力を使わない道具としての鎌や鍬(くわ)などで、もう1つは動力(エンジン)の力を利用するものです。後者は手に持つ刈払機から、稲刈り用のコンバイン、四輪の乗用トラクターなど、たくさんの種類があります。それぞれ特定の目的に特化した構造となっており、当然ながら大きければ価格も高くなります。

ここでは、動力を使う農機具を選ぶ際の4つの基準について解説します。

1. メーカーの規模

農機具を購入するということは、新規購入または買い換えとなりますが、どちらの場合でも、メーカーが大手であるかどうかは、大切な判断基準といえます。大手の農機具メーカーが持つメリット、アドバンテージとして次の点があげられます。

  • 機械にまつわる情報が多く、購入する際の参考になる
  • 豊富な技術の蓄積があるため、信頼性と先進技術を搭載した機械製造が可能
  • 製造台数が多いため、機械1台あたりのコストダウンが可能となる
  • 消耗品・アフターパーツが豊富である
  • 営業やメンテナンススタッフ層が厚く、購入からアフターサービスまで充実している

こうした特徴は例えば、農繁期にロータリーの爪など消耗パーツを急遽交換しなければならないという場面で生きてきます。大手メーカーの機械を購入すれば、長く安心して使い続けることができるでしょう。

2. 性能

性能は、農機具を選ぶ際の大切な基準です。農機具の性能は、耕作する農地面積・土壌の固さ・エンジンの種類などによって違ってきます。

そこで最も重視すべきなのは、「馬力」です。一般的な農機具は25~35馬力のものが多く、種類も豊富です。大馬力を発生するエンジンはディーゼルエンジンが多く、次いでガソリンエンジン、カセットガス駆動、バッテリー駆動となります(後者2つは小型タイプのみ)。

例えばトラクターなら、耕作面積が1ha(ヘクタール)以上あれば40馬力はほしいところです。馬力が大きければ土地を一気に耕すことが可能ですし、エンジンや車体への負担も少なくなります。高速道路を走る場合、660ccの軽自動車で走るのと、3,000ccの車で走るのとで、後者に余裕があるのと同じことです。

耕作面積とトラクター馬力の関係について、大まかな目安は次のとおりです。

  • 10ha以上:40馬力
  • 5~10ha:25~35馬力
  • 1~5ha:15~25馬力
農機具・田植機

また、ガソリンよりディーゼルのほうがエンジンの低速トルクが豊かで、粘りがあります。ガソリンエンジンではエンストしてしまうような荒地でも耕してしまいます。ただしディーゼルエンジンの重量が重いこと、振動と騒音が大きいことは知っておきましょう。

3. 稼働時間

農機具の使用条件は過酷です。天候や気温の変化はもちろん、悪路や泥濘地を走ることもあります。

例えばトラクターでは、「稼働時間1,000時間を超えると故障が増えてくる」とよく言われます。またコンバインや田植え機など、農機具は全般的に減価償却が7年となっています。この時間を超えると不調が増えてくると言われますので、中古の農機具を購入する場合は、一つの大切な指標となります。

稼働時間が増えると、トラクターはエンジンよりも車体が傷んできます。田畑を耕すと、どうしても稲藁や草がホイールやロータリーに絡んできます。使用後にそれを取り除かないと、有機物や水分が塗装やメッキを浸食し、錆や腐食が発生してしまいます。

つまり農機具を長持ちさせたい場合は、使用後に泥をきれいに洗い落とし、可動部などには油やグリスを塗っておくことです。特に狭い箇所は稲藁が絡みやすいうえ、取り除きにくいものです。

中古品を購入する側からすれば、細部まできれいに清掃され、錆のない個体が望ましいということになります。

4. 用途や目的に応じて考える

コンバインとバインダーは稲刈り用の機械です。

コンバインのほうが大規模面積に適応しており、稲の刈り取りから脱穀、選別までを自動で行ってくれます。自動であることは便利ですが、価格は高くなりますし、機械も大型になります。

一方のバインダーは稲の刈り取りと結束を行う機械ですが、小型で歩行型のコンバインともいえ、一度に刈れる面積も狭くなります。狭い耕作地には向いています。ただし脱穀をするためにはハーベスターなどが必要となってきます。

広い面積の稲をバインダーで刈り取り、再度ハーベスターで脱穀していては効率が悪いですし、人も疲労してしまいます。つまり、コンバインを選ぶかバインダーを選ぶかは、耕作面積や目的によって違ってくるということです。

他には、価格や、新車か中古かという基準もあります。いずれにせよ、農機具は決して安い買い物ではありませんから、よく考慮したうえで購入したいものです。

初めての農業機械なら、国内大手メーカーが無難といえるでしょう。

3. 代表的な国産農機具メーカー6社

1. 株式会社クボタ

農機具メーカーとして最初にご紹介したいのは、クボタです。創業は1890年と古く、現在でも世界的にも有数の農業機械メーカーです。1947年には第一号耕うん機「クボタロータリ式耕うん機K1型」を、1960年には国産初の畑作用トラクター「T15形」を発売しています。また1968年には業界初の自脱型コンバインの販売を開始し、業界をリードしてきました。

70年代には世界各国への販売を開始、今ではクボタの売上の7割は海外向けで占められています。

クボタ農業機械の大きな特徴は、高い耐久性と充実したアフターサービスです。メンテナンスなしで正常に稼働し続けることは珍しくありません。また、バッテリー、オイル、エアフィルター、Vベルトなど純正部品のラインナップも充実しています。さらに、Vベルトやチェーンには「100時間ごとに交換」などと明記されており、定期的に交換することで故障を未然に防いでいます。

2016年に発売されたM7シリーズは170馬力を誇り、無段階変速、GPSやオートステアリングなどを活用し、無駄のない効率的な作業を実現しています。

農機具・ショベルカー

2. ヤンマー

ヤンマーは、農業機械から建機、小型船舶までの製造販売を行っています。2013年には「ヤンマーホールディングス株式会社」に移行し、2022年には操業110年を迎えています。マスコットキャラクター「ヤン坊・マー坊」は、昭和から平成に時代にテレビCMでよく目にしました。

創業は1907年、ディーゼルエンジンの技術力を武器に販路を広げ、1961年に設立された「ヤンマー農機株式会社」で農機へ本格参入しています。

2002年までの社名が「ヤンマーディーゼル」だったように、ヤンマーの大きな特徴は、ディーゼルエンジンにあります。ディーゼルエンジンの特徴は、軽油を燃料とし、高圧縮比から太いトルクを絞り出すこと、熱効率が高いこと、頑丈なこと等です。重量がかさむ、音と振動が大きいことはデメリットですが、エンジンはパワフルで扱いやすく、高年式になっても他メーカーより価格が落ちにくいと言われます。そのため中古市場でも高い評価がつけられることが多いです。

現在、事業活動は多岐に渡り、エネルギーシステム分野、船舶分野、農業分野、建設機械分野、環境分野などにおいて活動を広げています。

3. 井関農機(ヰセキ)

井関農機は、クボタ、ヤンマーに続いて国内第3位のシェアを誇るメーカーです。

農業機械の開発力には定評があり、1966年に自走自脱型コンバインHD50を、1971年には田植機の「さなえ」シリーズを販売しました。

田植機が登場する以前、田植えは腰をかがめてしなければならず、農家が人海戦術を駆使して行う重労働でした。その労働負荷を一気に解決したばかりか、田植えそのもののスピードを飛躍的に高めた「さなえ」シリーズは、画期的発明と言っても過言ではありません。

田植機以外のトラクター、コンバイン等においても他メーカーと遜色なく、機械の種類や大きさは豊かなバリエーションを誇ります。

珍しい商品としては、「アイガモロボ」があります。これは水田に浮かべる長方形の除草機で、太陽光電池とGPSで稼働します。水を濁らせることで雑草の発芽を抑えるしくみで、大胆な発想といえます。

農機具・トラクター

4. 三菱マヒンドラ農機

三菱重工業の系列企業です。「マヒンドラ」を聞きなれなくても、三菱のマークを見れば、なるほどと理解する方も多いでしょう。1914年の創業から「サトー」を社名として発展し、0980年に三菱の傘下に入りました。

三菱マヒンドラ農機のラインナップは、トラクターからコンバイン、耕うん機などにわたります。製品の特色は、耐久性と安全性をかなり重視していることで、30馬力までの比較的小型なトラクターのラインナップが充実しています。一方で中型以上のトラクターは、クボタからのOEMモデルが多く、三菱マヒンドラ製機械の高い信頼性や耐久性は、そのことによります。

機械自体は頑丈で信頼性が高く、定期的なメンテナンスで長く使うことを推奨しているのが三菱マヒンドラ農機の特徴です。

5. オーレック

オーレックは、独特のアイデアとそれを形にする技術力で、草刈機、耕うん機、管理機、運搬車等を製造販売しています。なかでも斜面用草刈機【SPIDER MOWER】は左右キャタピラとエンジン、エンジン下部の回転刃から構成され、一見すると何だか分からないデザインとなっています。

管理機でもキャタピラタイプがあり、自立歩行するので草刈作業などが安定して行えます。

6. ホンダ技研工業

ホンダは、四輪車や二輪車を製造販売していますが、農機具にも力を入れています。ラインナップは、小型ロータリー、管理機などで、除草や整地用にアタッチメントを取り付けて使用します。乗用の大型農機具はありませんが、家庭菜園の管理など、人力を遙かに上回るパワーで野菜作りをサポートしてくれます。

なかでも、女性でも気軽に扱える管理機【サ・ラ・ダ】シリーズは重量50~70kg(原付バイク程度)で、カセットガスで稼働します。スリムで洗練されたデザインもあいまって、週末が近づくと心が華やぎ、土いじりが待ち遠しい・・・。サ・ラ・ダが自宅に1台あると、そんな期待感まで持たせてくれそうに思えてきます。給油の手間がないのも、ちょっとした用途には嬉しいポイントです。

4. 代表的な海外農機具メーカー3社

次に海外メーカーをご紹介します。1戸あたり耕作面積で言えば、例えばアメリカでは日本の160倍にもなります。その結果、効率よく農業を行えるよう、機械も大型化します。

1. ジョンディア(JOHN DEERE)

アメリカのメーカーで、世界最大の重機・農機具メーカーでもあります。日本ではヤンマーが輸入販売をしています。ボディは緑色のボディに黄色のホイールという鮮やかなものです。

ジョンディアのトラクターの馬力はほとんどが100馬力以上、世界的に持てもトラクターの代表的なメーカーで、パワフルなことが特徴です。

2. ニューホランド(NEW HOLLAND)

ニューホランドもアメリカの農機具メーカーです。全国53箇所の営業拠点があり、アフターサービスも安心です。

同社が日本国内で販売する麦の収穫機「コンバインハーベスター」は、40%ものシェアを誇る優れた製品です。

3. マッセイ・ファーガソン(MASSEY FERGUSON)

アメリカやカナダで有名なトラクターメーカーで、日本国内ではエム・エス・ケー農業機械株式会社(MFM)が輸入販売を行なっています。かなり大型で、100馬力超はざら、中には500馬力というトラクターもあります。

トラクター、コンバイン、ハーベスターなど、販売している農機具の種類も豊富です。また農業にかかわる施設なども幅広く手がけています。

農機具・コンバイン

5. 農機具選びで迷ったら、プロのアドバイスを!

農機具メーカーについて、選ぶための基準と、国産6社および海外3社をご紹介しました。農機具選びにおいて、アフターサービスやパーツ供給の点から、まずは国産が安心と言えるでしょう。一方で海外メーカーの製品には、国産にない大きさと馬力という魅力があります。ご自分が重視される点と目的に応じて、最適な農機具を選んでみてください。

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この記事を書いた人
田中 和男
田中 和男

卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。

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