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中古農機具買取コラム

肥料散布機の選び方とは?タイプや容量の違いについて解説!

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更新日

農業を始めたばかりやこれから農業を始めようとしている人で、肥料散布機を購入している人はいるかと思います。しかし、肥料散布機にもメーカーや品番が様々あって選ぶのに困りますよね。この記事では、肥料散布のやり方から肥料散布機のメリット・選ぶ時に確認するポイントについて解説しています。

目次
  1. 肥料散布のやり方
  2. 肥料散布機のメリット
  3. 肥料散布機の選び方
  4. まとめ

1. 肥料散布のやり方

肥料散布機を使って行う肥料散布は、大きく分けて2種類の方法があります。それぞれのやり方と特徴を理解した上で必要な肥料散布を行いましょう。まずは、肥料散布の方法ごとの特徴を説明します。

やり方1:全面散布

全面散布は「完全施肥」または「一様施肥」とも呼ばれます。この方法では、畑全体に均一に肥料を広く散布し、耕作を行います。通常、耕作と同時に行い、種まきまたは植え付けの前に肥料を均等にまきます。

全面散布は、貧弱な土壌から作物を育てる際に非常に有効で、施肥の効果が畑全体に均等に行き渡るため、広範囲での栽培に適しています。ただし、大量の肥料が必要であるため、コストがかさむことがあります。また、小松菜やほうれん草などの葉野菜を畑全体にわたって栽培する場合に特に適しています。一方で、根が狭い範囲に集中する作物を畝に沿って栽培する場合、肥料の利用効率が低くなるため、向いていません。

やり方2:局所散布

全面施肥に対抗する方法として、作物の根が広がる領域に局所的に肥料を施す方法があり、必要な箇所に効率的に肥料を適用するため、肥料の散布量を削減できます。なお、局所散布は畑全体が貧弱な土壌でなく、ある程度栄養分が行き渡っている場所に適しています。

局所施肥には、畝の作物に近い部分に肥料をストライプ状に施す「ストライプ施肥」、播種前に溝を掘り、その中に緩効性肥料を施し、長期間にわたって効果を発揮させる「溝施肥」、そして生育初期に必要な肥料と、根が発達した後期に必要な肥料を異なる深さに施す「2段階施肥」など、さまざまな方法があります。

肥料には速効性や緩効性などの異なる効果の時期があり、さまざまな形状(粒状、粉末状、ペレット状、ペースト状など)も存在するため、施肥方法に合った肥料を選ぶことが重要です。特に、肥効調整型肥料を局所施肥に組み合わせることで、より効果的な結果を得ることができます。

さらに、局所施肥に適した農業機器も多数存在し、これらを活用することで、畝の形成と施肥作業を同時に行うことが可能です。しかし、速効性化学肥料を使用する場合には濃度の問題や、有機質肥料を使用する場合には還元反応やガスの問題に注意が必要です。

2. 肥料散布機のメリット

肥料散布は手作業でもできますが、肥料散布機を使用することで様々なメリットがあります。ここからは、肥料散布機を使用することで得られるメリットについて説明します。

メリット1:均一に肥料散布できる

肥料散布機は、農業において均一な肥料散布をするために有効な機械です。手作業で肥料を散布する場合、均一な量を保つのは難しく、不均一な施肥が作物の成長に不利益をもたらすことがあります。しかし、肥料散布機を使用すると、精度の高い施肥が可能となり、畑全体に均等に栄養分を供給することができます。これにより、作物の成長を安定させ、収穫量を向上させることができます。

メリット2:肥料を撒く時の腰への負担が抑えられる

肥料を広い畑に手作業で撒く作業は、長時間のしゃがみ作業や腰の負担がついて回ります。肥料散布機を使用することで、農家の体力への負担を軽減できます。機械は一貫して作業を続け、人間の限界を超える一定の効率を維持します。これにより、農家はより長い時間、労力を割いて他の重要な農作業に集中することができます。

メリット3:広い畑でも効率よく肥料が撒ける

広大な畑で肥料を均一に散布するのは手間がかかりますが、肥料散布機を使用すれば効率的に作業を進めることができます。機械は一定の速度と精度で肥料を広範囲に撒き、作業時間を短縮してくれます。これにより、生産性が向上し、農家はより多くの畑に対応できるようになります。広い農地を持つ農家にとって、肥料散布機で作業効率をあげるのは非常に重要なことです。

3. 肥料散布機の選び方

肥料散布機と言っても、メーカーや品番など様々あるので、使ったことない人はどれを選べば良いかわからないですよね。ここからは、肥料散布機を選び際に気にすべきポイントについて説明します。

選び方1:種類で選ぶ

肥料散布機には様々な形状のものがあります。電動のものや手動のもの以外にも、散布の方法や持ち方など様々あります。ここでは、肥料散布機の主な種類と特徴について説明します。

種類1:手持ちタイプ

手持ちタイプの肥料散布機は、小規模な畑や家庭菜園程度であればおすすめです。肥料は2,3L程度入りますが、手に持って狙った場所に肥料を撒けるので、気軽に持ち出して小回りをきかせながら行う作業にうってつけです。また、価格も安いので複数種類保有しておいて肥料の種類ごとに使い分けやすいのも嬉しい特徴です。また、動力方式には手動式と電動式があり、手動式はハンドルを手で回して動かしますが、電動式はバッテリタイプのものが多く、携帯するのに適しています。

ネットで探す場合は、「ハンディ散布機」などと検索してみましょう。

種類2:背負いタイプ

比較的広い安宅で使用する場合は、リュックのように背負うタイプがおすすめです。容量が大きくても肩から背負っているので持ち歩きやすく、斜面のきついところでも体が入るスペースであれば自由に動き回ることができます。また、ホースの先端に取り付けたノズルから風の勢いで肥料が飛んでいくので、あまり動かなくても広い畑の肥料の散布を短時間で終えることができます。また、動力の方式としては手動式とエンジン式があり、エンジン式は強力な風で肥料を飛ばせるので、より効率よく肥料散布を行いたい場合はエンジン式がおすすめです。また、液体に対応したものもあり、その場合はスプレー状にした農薬を撒くことができます。

肥料散布機・背負いタイプ
肥料散布機・背負いタイプを使っている風景

種類3:手押しタイプ

背負いタイプでは肩にずっと負担がかかってしまい、長時間の作業やより多くの肥料の場合は体への負担が大きくなります。その場合におすすめなのが手押しタイプです。容器に肥料を入れてタイヤによって進みながら手元のハンドルでそ操作します。容器を押して歩きながら、容器の下に開いた穴から肥料を散布しているタイプなので、歩いた場所に少しずつ肥料を散布できます。ハンドルが高い位置に設定されていることで、屈む姿勢にもならず、腰への負担も少なくなります。

種類4:自走タイプ

比較的平坦で見通しの良い畑などでは、自走タイプの肥料散布機が活躍します。自動タイプとはその名のとおり、自らの動力で進んで肥料を散布する機械です。ラジコンのように離れた場所から機械を操作するものや、自分が乗り込んで操作するタイプのものがあります。慣れないと操作しにくいので、いきなり購入する前にレンタルや販売店で使わせてもらうなどしてある程度操作できそうか目星をつけておくのがおすすめです。

肥料散布機・自走タイプ
肥料散布機・自走タイプ

種類5:けん引タイプ

トラクターなどとセットで使用する肥料散布機がけん引タイプです。トラクターのようにパターのある動力を使って大きなアタッチメントを動かすことが出るので、一度に大量の肥料散布が行えるという特徴があります。ただし、購入の際には普段使っているトラクターがけん引可能なものかどうかは事前に確認しておきましょう。

番外編:ドローンタイプ

「自走タイプ」の仲間にはなりますが、最近ではドローンをつかって肥料や農薬を散布する農家も増えてきています。ドローンであれば離れた場所から本体の位置を確認しながら操作できるため、従来の自走式と比べると本体の位置は見やすくなっています。ただし、下記のような注意点もあるので注意しましょう。

肥料散布機・ドローン
  • 操作に慣れていないと効率が悪くなる
  • 本体が効果
  • 風で農薬などが流されると危険
  • 登録や許可が事前に必要な場合がある

これらのことから、そもそも農業やドローンの操作に慣れていない人は、まずはドローン以外の肥料散布機をおすすめします。

選び方2:使用できる薬剤で選ぶ

肥料散布機は、製品ごとに使用できる薬剤や対応している肥料が限られています。以下のものは製品によっては使用できない場合があるので使用する場合には注意しましょう。

  • 粒状のもの(石灰など)
  • 種子
  • 除雪剤

選び方3:容量で選ぶ

肥料散布機は、肥料や農薬を入れられる容量に制限があります。少なすぎると何度も補充する必要があり、多すぎると持ち運びが大変になります。畑の広さから考えて必要な容量の肥料散布機を選びましょう。ここからは、それぞれの容量の目安となる広さや規模感を説明します。

0.5~1L

0.5~1Lはコンパクトな容量で手持ちタイプでよくある容量です。10分ほどで散布し切れるような小さな庭やベランダで育てているプランター家庭菜園などではこの容量で十分と考えられます。

2.5~4L

2.5~4Lの肥料が入れられる肥料散布機であれば、小さな農園や畑であれば十分です。面積で言えば約10~20m2ほどであればこの容量になります。また、背負いタイプや手押しタイプの商品によくある容量なので、手動である程度広い場所に散布するのに適していると言えます。

15~50L

15L異常となると大容量で、農業用として広い土地に散布する場合に使用する容量です。必要な肥料がおよそ1haあたり10Lと考えると、1.5ha以上の農地であればこの容量帯のものを選びましょう。また、このくらいの容量になると手持ちや背負いでは持ち運びできないのでラインナップにはなく、けん引タイプや自走タイプの肥料散布機を使うことになります。

選び方4:ノズルの種類で選ぶ

肥料散布機は、ノズルの形が様々です。ノズルの形状によって得意・不得意があるので、特徴を理解して、必要なノズル形状のものを選びましょう。ここからは、ノズルの形状ごとの特徴を説明します。

単頭ノズル

単頭ノズルは、細いノズルの先端から角度をつけて液体を拡散させるような構造になっているものです。細くて取り回しやすいので、細かな箇所にも散布できるのが特徴です。水圧が弱く遠くに散布することがあまり得意ではありませんが、手元近くに確実に肥料を撒けることから、無駄に散布することなく節約して肥料散布ができます。

多頭口ノズル

多頭口ノズルは、先端が2つ以上の口でできている構造で、単頭ノズルと比べると広範囲に肥料散布ができる形状になります。元のパワーが同じなら水圧が弱くなり単頭よりも勢いが劣ることがあります。広範囲に肥料が届くのでそのぶん時間効率はよくなりますが、単頭ノズルと比較すると扱いが難しくなるので、操作に慣れが必要です。

飛散低減ノズル

飛散低減ノズルは、孔が大きめに作られており、特定の箇所に大量の肥料を撒きたい時に役立ちます。肥料よりも、殺虫剤や除草剤など確実に効果を発揮させた農薬を撒く場合によく使われます。通常のノズルよりもムラになりやすく、肥料や農薬を大量に与えすぎないよう注意が必要です。

鉄砲ノズル

鉄砲ノズルは、水圧を上げて一点集中して肥料を散布する場合に有効な形状です。とにかく水圧を高められるので水の勢いも強く、遠くまで肥料を飛ばすことができます。また、近くに肥料を撒く場合は水圧を弱めるといった調整が必要になります。広い範囲に確実に散布するのには向いていませんが、高い木の歯の部分に農薬を散布する場合などにはよく使われます。

4. まとめ

この記事では、肥料散布機の選び方について解説しました。自分の農地に合わせて最適な肥料散布機を選ぶためには、種類、使用できる薬剤、容量、ノズル形状に注意しましょう。これらのポイントを考慮して肥料散布機を選び、農業の生産性を向上させましょう。

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この記事を書いた人
鈴木 祐一
鈴木 祐一

元々はIT企業で働いていたが、Uターンで地元に戻り、家族の農業を手伝い始める。その後、中古農機具のオンライン販売サイトを開設。プログラミングスキルを生かし、ウェブサイトのシステムを担当している。

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