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中古農機具買取コラム

マニアスプレッダー故障の原因とメンテナンス方法からおすすめメーカー3選

農機具のメンテナンス・マニアスプレッダー
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更新日

マニアスプレッダとは

マニアスプレッダは、肥料を均等にまくための農機具で堆肥散布機とも呼びます。一般的にはトラクターに取り付けて使用することが多く、広い敷地での作業に特に強みを発揮します。

マニアスプレッダを使うことで、肥料をまく作業が大幅に効率化され、作業時間が短縮されます。また、肥料を均等にまくことができるため、収穫物の品質の安定化が見込め、収益の向上も期待できます。

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マニアスプレッダのトラブルや故障の原因

マニアスプレッダーの写真1

作業に大きなメリットをもたらしてくれるマニアスプレッダですが、使い続けることで故障も発生します。こうした故障は、「散布量が均一でない」、「 散布範囲が狭くなる」等といったトラブルの発生により確認することができます。
故障の原因は様々ですが、代表的なものをいくつか挙げてみます。

  • 機器の接続不良
    土の上での使用となるため、部品によっては使い続けることにより結合が甘くなったり、外れてしまうことがあります。
  • 部品の摩耗や破損
    ピータやコンベア等の部品は消耗の度合いが大きく、使用回数に伴い変形や破損が発生します。これらの故障は部品のつけ直しや交換等で対応可能なため、所有者自身でも比較的簡単に対応できます。ただし、機器が老朽化すると、複数の故障が同時に発生する等、所有者では対応ができない場合もあります。そのような場合は、修理業者に依頼する必要があります。

マニアスプレッダのメンテナンスについて

マニアスプレッダーの写真2

マニアスプレッダは、使用することで故障が発生することを説明しましたが、適切なメンテナンスを行うことで、故障を予防し、高い性能を維持することができます。メンテナンスは一般的に、使用の際に毎回、シーズン終了後にそれぞれ行うことが主です。

毎回行うものの具体例としては、機械の清掃やタイヤの空気圧やコンベアチェーンのテンション等を確認や調整です。シーズン終了後には、機械に肥料が残らないよう念入りに掃除を行うとともに、タイヤの溝の深さやボルトの締まり具合等に問題がないか確認します。塗装に損傷がある場合は錆の原因になりますので、再塗装が必要です。

マニアスプレッダの買い換えを勧める理由

マニアスプレッダーの写真3

ここまで、マニアスプレッダのトラブル例と対応策、トラブルを避けるためのメンテナンスについて説明してきました。このような対策等で、長期間良い状態で利用できるのは間違いありませんが、使い続ける以上、老朽化等の理由により自分では対応できない問題も発生します。こうした際はJAや農機具店、買取業者などへ修理を依頼することになりますが、費用が高額になったり、状況によっては修理不能といった事態も起こり得ます。このような場合は買い換えや中古マニアスプレッダを検討してみてはいかがでしょうか。

買い換えにより新しい機種を導入することで、以下のようなメリットがあります。

  • 精度の向上
    新しい機種には、従来のモデルと比べてより正確に散布する機能が搭載されていることが多いです。最新モデルを例にあげると、堆肥の送り速度が調節できる機能や散布条件に合わせてビータの種類が選択できる機能を搭載しているものがあります。このため、農産物の品質や収穫量の向上が期待できます。
  • 生産性の向上
    精度以外に効率化の面でも新しい機種は価値があります。例えば、堆肥の積込にかかる負担が軽減されるような工夫やトラクターと連動してタイヤの向きが変わるよう機能の向上が図られていて、従来の作業を短時間でき、生産性の向上が期待できます。
  • コスト削減
    部品を破損から防御する安全装置の搭載や腐食に強く耐久性の高い素材が採用されている機種もあります。これらはメンテナンスによる部品交換の機会や故障のリスクが低いといったメリットがあります。長期的な維持費という観点で考えると、古い機種よりもメンテナンスや修理にかかる費用が抑えられ、コスト削減につながる場合があります。

このように、買い換えによるメリットは多数ありますが、買い換えを検討する際には注意点もあります。まずは、自分が必要とする機能や性能を明確にする必要があります。買い換え時に最新のものを導入することも1つの手段ですが、良い機能が搭載されるほど購入費用は高くなります。また、機器を利用する現場環境によっては、ハイクラスの機種は不要な場合があります。実際に利用する現場環境を考慮して、必要な機能を厳選することが機種を選ぶ際には重要です。

農業運営には、人件費や他の農機具購入等の費用もかかります。事業全体の予算のなかで買い換えに利用可能な金額を定めておくことが大切です。予算に合わせ中古マニアスプレッダーの購入や他の不要な農機具を買取してもらう事も手段の一つです。

さらに、農機具メーカー等のサポート体制が満足いくものであるかも気にかけることも重要といえます。農機具は購入してからが活躍の本番であり、購入後のサポートが充実していることは、大きなメリットといえます。

これらを踏まえて、複数のメーカーや販売店で比較検討を行い、自分にとって最適な機種を見つけることが大切です。

マニアスプレッダの買取

マニアスプレッダーの写真4

買い換えを検討する際には、新しい機種の購入費用がかかりますが、現在使用している農機具を売却することで、購入費用の一部を賄うことができます。買取価格は年式やメーカーによる需要差、使用時間の長さ等によって変動するところが大きいですが、以下のような点を意識すると、買取価格の上昇が期待できます。

  • 故障状態や修理歴の有無
    動作不良がある場合は、買取査定額が低くなる可能性が高くなります。買取査定前には必ず動作確認を行い、必要に応じて修理を行いましょう。修理回数が多いことは査定額低下の要因になり得ますが、適切な修理により問題なく作動していることのメリットがより大きく評価されるケースが多いと思われます。
  • オプションパーツの有無
    買取を行う際に別売の機能拡張パーツ等があると高評価になるケースがあります。このようなパーツも保有している場合は、一緒に買取に出すことを検討してみましょう。
  • 市場価格を把握する
    売りたい機器の買取価格の相場を調べておくことで、買取業者の提示する金額が相場より高い場合にのみ売ることが可能となります。
    買取業者によっては、買取と同時に新機種購入をすることで購入価格の割引をしていることもあります。買取業者が販売する機種に条件と合致するものがある場合、実質的な買取価格上昇の材料となります。

また、買取時に注意すべき点としては、以下のようなものがあります。

  • 信頼できる買取業者に依頼する
    実績がある買取業者は、適切な価格査定や丁寧な対応等、安心して取引ができます。買取を相談する前にHP等で業者の実績を調べるとともに、実際のやり取りを通じて信頼できると判断した業者を選ぶようにしましょう。
  • 諸費用を確認する
    買取価格だけでなく、手数料や引き取り費用、振込手数料などの諸費用を請求する事業者もあります。実際に自分が受け取る金額を確認してから、正式な買取依頼をすることが重要です。

マニアスプレッダ(堆肥散布機)、おすすめのメーカー3選

デリカ
創業以来、農機具メーカーとして時代とともに進化しています。農業のニーズに合わせ、様々な農機具を製造・販売しています。
自走マニアスプレッダ(DAM-253S・NDAM-185SN)、スーパーマニアスプレッダ(DXY-2025)、ステアリングマニアスプレッダ(DMB-1095WSS)が代表的です。
タカキタ
創業から「土に親しみ土に生きる」をモットーとしています。農家のニーズに対応し、価値観を持って商品開発に取り組んでいます。酪農や畜産農家を主体とした農業機械の設計開発から、加工・組立まで一貫して行っている。小型マニアスプレッダ(DL-810、DH-1170)、中型マニアスプレッダ(DH1870、DH1880)、自走マニアスプレッダ(SD-601)等が代表的です。
ササキ
他のメーカーはマニアスプレッダと呼びますが、ササキはマニュアスプレッダーとして販売しています。スーパーマニュアスプレッダー(SXT-1525/2025)・(SSY-1525/2025)、ステアリングマニュアスプレッダー(SMB-895WS/1095WS/)などが販売されています。

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まとめ

マニアスプレッダは、農業において欠かせない重要な機器であり、適切なメンテナンスや保管、買い換えや買取などの対策を取ることで、安定的に使用することができます。ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に、マニアスプレッダが故障した際には買い換えと考えてみてください。

 

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この記事を書いた人
田中 和男
田中 和男

卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。

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