0120-194-098

お問い合わせ 9:00〜20:00

0120-475-018

お問い合わせ 9:00〜20:00

中古農機具買取コラム

玄米保冷庫完全ガイド!これで品質を落とさず2年間保存できる?

公開日
更新日

健康志向の高まりと共に、食物繊維が豊富で、必要な脂質やビタミンB群をはじめとする栄養素を多く含んでいる玄米は注目を集め、食事療法やダイエットなどにも活用されています。

野菜や果物などの生鮮食品と異なり、白米にしろ玄米にしろ、その保存性の高さからお米には賞味期限を表示する法的な義務はありませんが、玄米は常温で保管するとすぐに劣化してしまい、風味や栄養が損なわれてしまいます。

玄米を新鮮な状態で長持ちさせ、持てる栄養価を最大限に活かす上で非常に有効な方法は保冷庫で保存すると、約2年にわたって玄米の品質を落とすことなく保存することができるというレポートがあります。

では、なぜ玄米は常温では劣化が進むのでしょうか?

そのメカニズムを解説しつつ、最も有効な玄米の保存法を考察していきたいと思います。

玄米を保存する時気をつけたい3つのポイント

玄米の品質を落とさずに保存するために最も重要なことは、温度と湿度の管理です。

玄米を保存する最適な温度はで保管すると良いとされています。

この環境を保つことができれば、玄米の劣化を防ぎ、新鮮さを保つことができます。

では玄米の鮮度を保つ理想的な環境について考えてみたいと思います。

⒈最適な温度は?

まず、玄米は適切な温度で保存することが重要です。

理想的な保存温度は、12~14℃とされています。

この温度では玄米の呼吸活動が抑えられ、酸化や風味の低下が遅くなります。

⒉最適な湿度は?

湿度の管理も非常に重要です。

玄米は湿度が高いとカビや虫の発生リスクが高まります。

湿度を低湿(55~75%)に保つことが推奨されています。

湿度をコントロールするためには、乾燥剤を使用するか、定期的に玄米を点検して、カビや虫の兆候がないか確認することが大切です。

⒊直射日光を避ける

また、玄米は直射日光を避けて保存する必要があります。

日光に含まれる紫外線は玄米の酸化を促進し、品質を低下させます。

したがって、玄米を保存する際は、暗く涼しい場所を選ぶことが望ましいです。

玄米の長期保存には保冷庫活用が不可欠

温度や湿度を一年中適度な状態を保つのは難しいので、多くの農業従事者や玄米愛好家は、専用の保冷庫を利用することでこの理想的な保存状態に近づけることができますので、おすすめです。

保冷庫内であれば、夏場の高温多湿や冬場の乾燥といった外気の影響を受けにくく、一定の温度を保つことが可能です。

保冷庫の注意点

保冷庫を利用する際の注意点として、扉の開閉によって内部の温度が不安定になることがあります。

これを防ぐためには、玄米を保冷庫の奥に置くといった工夫が必要です。

また、玄米を密封できる容器に入れることで、湿度の変化を最小限に抑えることができます。

保冷庫を使うと玄米の鮮度は2年間保たれる?

実際に、適切な温度と湿度で保管された玄米は、1年間は新米と同等の食味を保つことができます。

さらに、保冷庫での適切な管理下では、2年経過しても発芽率が95%を保つという報告があり、これは玄米が長期間にわたってその品質を維持できることを示しています。

したがって、保冷庫を利用することで、玄米を新米のような状態で2年間保存することが可能になるのです。

これだけやれば失敗なし!玄米のおいしさを失わない保冷庫内の工夫

玄米は他の食品の臭いを吸収しやすいので、もし他の食品と一緒に貯蔵する際には注意が必要です。

他にも、保冷庫を利用するにあたって気をつけなければならないことや、ちょっとした工夫をご紹介し、品質を保つコツをお伝えします。

玄米と一緒に保存してもいい食品

乾燥した豆類や穀物は玄米と同じような保存条件を要求するため、一緒に保管することが可能です。

また、乾燥剤と一緒に保管することで、互いに最適な湿度を保つ助けとなります。

玄米と一緒に保存しない方がいい食品

①水分を多く含む野菜や果物

その水分が玄米に移行し、品質を損なう原因となります。

特に、玄米の老化を促進させるエチレンガスにも敏感なので、多くの果物は熟成過程でエチレンガスを放出するため、これらを玄米と一緒に保管することは避けるべきです。

②強い臭いを持つ食品

例えばネギやニンニクなどは、その臭いが玄米に移り、風味を変えてしまう可能性があります。

食品同士が直接触れないようにする

玄米と一緒に貯蔵する際には、食品同士が直接触れないようにすることも重要であり、ビニール袋や密閉できる容器を使用して、食品間の水分や臭いの移行を防ぐことを優先することをお勧めします。

冷気が行き渡るように配置

保冷庫内での玄米の配置には、冷気が均等に循環するよう配慮が必要です。

玄米の袋を積み上げる際は、冷気が隅々まで行き渡るように、袋同士の間に適度な隙間を空けることが大切です。

ドア側に空間を作る

袋を保冷庫の奥にしっかりと詰め、ドア側には空間を作り出すようにしましょう。これにより、ドアがしっかりと閉まり、結露による水滴が床に落ちるのを防ぎます。

袋が倒れないように

袋がドアを押すと、ドアと本体の間に隙間ができ、それが結露の原因となったり、最悪の場合、ドアが固定されてしまい開かなくなるリスクがあります。

玄米を保冷庫に入れる際は、袋が倒れてドアに圧力をかけないように、安定した状態で保管することが肝心です。

玄米保冷庫のメンテナンス5つのポイント

玄米を最適な状態で保持するためには、保冷庫のメンテナンスが不可欠です。

定期的なメンテナンスは、保冷庫の寿命を延ばし、玄米を新鮮に保つために重要な役割を果たします。

また、万が一のトラブルにも迅速に対応することができます。

⒈こまめな清掃

保冷庫のメンテナンスには、内部の清掃が含まれます。

庫内を清潔に保つことで、カビや悪臭の原因となる細菌の繁殖を防ぎます。

清掃は、電源を切ってから行い、内壁や棚板をぬるま湯と中性洗剤で拭き、十分に乾燥させることが重要です。

⒉パッキンのチェック

また、ドアのパッキンのチェックも忘れてはなりません。

パッキンに隙間や破損があると、冷気が漏れて保冷効率が低下し、エネルギーの無駄遣いにつながります。

⒊異音や異臭がする場合は?

トラブルシューティングには、保冷庫からの異音や異臭、冷却機能の不具合などがあります。

異音がする場合は、ファンやコンプレッサーに異物が挟まっていないか、または部品が緩んでいないかを確認してください。

異臭がする場合は、内部が汚れていないか、または食品が腐敗していないかをチェックし、必要に応じて清掃や食品の廃棄を行います。

⒋冷却機能に問題がある場合は?

冷却機能に問題がある場合は、まず設定温度が適切かどうかを確認し、ドアの開閉が多い場合か、または庫内に温かい物を入れた後であれば、一時的な温度が上昇した可能性があります。

それでも改善しない場合は、専門の修理業者に依頼することをお勧めします。

⒌定期的な霜取り

保冷庫には霜取り機能が備わっていることが多いですが、霜が厚くなりすぎると冷却効率が落ちるため、定期的に霜取りを行うことが大切です。

霜取り後は、庫内が適切な温度に戻るまで玄米の出し入れを控えることが望ましいです。

玄米を保冷庫から出してすぐに精米するとどうなる?

保冷庫で適切に保存された玄米は、取り出して直ちに精米することができますが、

特に夏場のように外の気温が高い時期には、保冷庫から出したばかりの玄米をすぐに精米すると、急激に劣化し、せっかく保冷庫での保存に成功しても美味しい米になりません。

温度差に注意

気温が高い場合は温度差によって玄米の表面に結露が生じることがあります。

この結露は精米時のヌカの除去を困難にし、米の品質に影響を与える可能性があります。

さらに玄米が黄ばんだり、粒が割れやすくなるリスクも高まります。

適応期間で味が決まる

高温の時期には、保冷庫から取り出した玄米をすぐに精米するのではなく、室温に適応させる時間を取ることが重要で、この適応期間は、外の気温が非常に高い場合、24時間以上を要することもあります。

玄米を室温に慣らすことで、結露を防ぎ、精米時の品質低下を避けることができます。

この一手間が、玄米の品質を守り、美味しい白米へと変えるための鍵となります。

玄米保冷庫の選び方5つのポイント

玄米を最適な状態で保存するためには、適切な保冷庫の選択が不可欠です。

保冷庫は、玄米の鮮度を保つための最良の選択肢の一つであり、その選び方とメンテナンスには特に注意を払う必要があります。

⒈温度と湿度の管理機能

保冷庫を選ぶ際に最も重要なのは、温度管理機能です。

玄米を保存するための理想的な温度は14℃以下とされており、この温度を一定に保つことができる保冷庫を選ぶべきです。

また、湿度コントロール機能も備えていると、玄米の品質をさらに保つことができます。

⒉保冷庫のサイズ

次に、保冷庫のサイズですが、これは保存する玄米の量によって決定します。

家庭用であれば小型のもので十分ですが、農業従事者の方々であれば、大量の玄米を保存するための大型の保冷庫が必要になるでしょう。

保冷庫は大きければ大きいほどエネルギー効率が下がることがあるため、必要なサイズを慎重に選ぶことが重要です。

⒊内部構造

保冷庫の内部構造も重要な選択基準です。

棚が調節可能であれば、玄米の袋の大きさに応じてスペースを最適化できます。

また、清掃が容易なデザインであることも、衛生的な保存環境を維持するためには欠かせません。

⒋エネルギー効率

保冷庫のエネルギー効率も考慮するべき点です。

エネルギー効率の良いモデルを選ぶことで、長期的に見て電気代を節約し、環境にも優しい選択となります。

エネルギースター認証など、省エネ性能を示すラベルが付いている製品を選ぶと良いでしょう。

⒌メンテナンスのしやすさ

保冷庫のメンテナンスに関しては、定期的な清掃が最も重要です。

内部を清潔に保つことで、カビやバクテリアの繁殖を防ぎます。

また、ドアのシールのチェックも重要で、隙間があると冷気が漏れ、エネルギーの無駄遣いにつながります。

玄米保冷庫が不要になったら?

農業分野で活躍する業務用保冷庫は、その耐久性と機能性から、中古市場でも需要が高いアイテムです。

使用しなくなった保冷庫がある場合、まずは業者に相談することによって引き取ってもらえるので、スペースを確保し、経費を抑えることにもつながります。

買取業者に価格査定してもらう

買取査定をスムーズに進めるためには、保冷庫の型式を事前に把握しておくことが重要で、型によって買取価格を左右する情報であり、電話での問い合わせ時に型式と使用状態を伝えることで、予備の査定額を得られることもあります。

また、保冷庫の清潔さも査定価格に影響を与えますので、目立つ汚れがある場合は、事前に清掃を行うことで査定額が向上することが期待できます。

ただし、古いモデルは買取が難しい場合もあるため、その点は注意が必要です。

廃棄する場合

玄米の鮮度を保つために欠かせない保冷庫ですが、その役目を終えた後の廃棄には大きく分けて二つのやり方があります。

一般廃棄物

保冷庫の処分には大きく分けて二つのアプローチがあり、一つ目は、一般廃棄物としての処理です。

これは地方自治体が運営する廃棄物処理施設に委託する方法で、比較的低コストで処分することが可能です。

しかし、保冷庫のサイズや自治体の規定によっては、この方法が取れない場合もあります。

産業廃棄物

二つ目は、産業廃棄物としての処理です。

こちらは法的な規制に則った処理が必要とされ、マニフェスト制度に基づく適正な処理が求められます。

これには専門的な知識と手間、そしてそれなりの費用が伴います。

どちらの方法を選択するかは、保冷庫の状態や保有するリソース、地域の規制などによって異なります。

廃棄を検討する際には、事前に製造メーカーや自治体に相談し、最適な方法を選ぶことが重要です。

メーカーが引き取りサービスをやっている場合

また、保冷庫の購入先が引取りサービスを行っている場合、そのメーカーに直接連絡を取ることで、スムーズに処分を進めることが可能です。

ただし、このサービスはそれらのメーカーの製品を購入したお客様に限られることが多く、費用については都度の見積もりが必要となります。

玄米食ノススメ!「雨ニモ負ケズ」に見る日本人の理想的な食生活

『注文の多い料理店』や『セロ弾きのゴーシュ』などで知られる宮沢賢治は、農業にも深い関心を持っていたことで有名ですが、彼の詩『雨ニモ負ケズ』には、「一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ………」という一節があります。

これは現代の食生活と比較すると非常に多く、一年間に換算すると約216kgの玄米を食べていたことになるのですが、これは現代人の平均消費量の約3.5倍に相当します。

ちなみにこの四合という量は、現代の食卓においては一日にご飯茶碗約8杯分に匹敵すると言えばイメージが湧きやすいのではないでしょうか?

玄米を食べなくなって広がった謎の病魔

江戸時代には精白された白米が主食となることで、必要な栄養素が失われ、脚気が猛威を振いました。

明治から大正、そして昭和初期にかけても、年間約2万人の命を奪うほどの疾患として流行し、「江戸わずらい」と呼ばれ、多くの人々が苦しんだ歴史があります。

長らく原因がわからなかったのですが、食生活の変化によってビタミンB1不足が原因であることが後に明らかになりました。

玄米に含まれる栄養素

玄米は現代人にとっては少々食べづらいかもしれませんが、白米と比較し栄養価は非常に高く、食物繊維やビタミンB群、ナイアシン、ビタミンE、鉄分、脂質などが豊富に含まれているので、美容や健康維持にとても役立ちます。

宮沢賢治のように一日玄米を四合食べることで、一日に主要な栄養素をカバーし、例えば脚気予防や脳細胞の活性化に役立つビタミンB1を白米では25 杯でとれる栄養分を、玄米ではわずか3杯で賄えるなど、その高い栄養価が注目されています。

普段から玄米を食べることによって、健康上のさまざまなメリットが考えられ、その玄米の栄養を劣化させることなく、長期間保持するためには、適切な保存方法を知ることが重要になってきます。

まとめ

玄米は新鮮な状態を保つことが難しく、適切な保存がなされないと品質が低下しやすい特性を持っています。

そのため、保冷庫での保存が推奨されますが、適切な温度設定、湿度管理、そして空気の流れを考慮した保存が、玄米の品質を長期間維持する鍵となります。

保冷庫を用意し、玄米を保存している間も、玄米の保存状態を定期的に観察し、色やにおい、質感の変化をチェックすることが重要で、もしも玄米の品質低下につながるトラブルがあって時には、初期段階でそれを察知し、適切な対策を講じることができるからです。

玄米の栄養を最大限に活かし、美味しさを保つための知識と方法を身につけましょう。

玄米保冷庫で温度管理

中古の農機具・農業機械の買取をお願いしたくても、相場が分からなくて不安な方は多いでしょう。
そんな方には、一括査定がおすすめです。一括査定であれば、1回で複数の業者から見積りをとれます。さまざまな業者を比較することで、相場が分かるでしょう。農機具が複数台ある場合でも、一度に見積りがとれるので便利です。

農機具の買取業者を迷っている方は、こちらから一括査定を依頼してみましょう。

この記事につけられたタグ
この記事を書いた人
田中 和男
田中 和男

卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。

買取金額を今すぐ調べる!無料 今すぐ一括査定依頼をスタート!

買取金額を今すぐ調べる!無料 今すぐ一括査定依頼をスタート!

無料 今すぐ一括査定

24時間受付中 LINE査定

無料 今すぐ一括査定

LINE査定