中古農機具買取コラム
ホンダ耕運機のラインナップと失敗しない選び方【特徴・価格・メンテナンス費】
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ホンダ耕運機といえば家庭菜園用というイメージがあるかもしれませんが、プロの農家が使っても十分な働きをすることはご存知でしょうか?
ホンダ耕運機は操作が簡単なうえにアタッチメントが豊富にあり、機種によっては1台で何役もこなすこともできるので、新規就農者や女性にも大変扱いやすくなっています。
この記事では、そんな魅力あるホンダ耕運機の、種類や用途、セルフメンテナンスなどについてわかりやすく解説していきます。
耕運機の基礎から学べる記事になっておりますので、明日からの作業にも役立つかもしれません。
管理機・耕運機・トラクターの違いとは?選び方や活用方法を解説
目次
失敗しないホンダ耕運機の選び方
ホンダ耕運機を選ぶ基準として、3つの要素があります。
最初に圃場の広さ、つぎに作業目的、そして使い勝手。これらを基準に選ぶことが、耕運機選びで後悔をしないための大切な要素といえるでしょう。
では、なぜこの要素を基準とするのかを解説していきます。
ポイント1:圃場の広さと土壌
まず最初に確認すべきは、耕す圃場の広さです。耕運機の機種によって対応できる圃場の広さが異なるため、事前に自分の圃場の広さを把握しておくことが重要です。
例えば、大型の圃場には馬力のある大型耕運機が適していますが、小規模な家庭菜園には小型で操作しやすい耕運機が向いています。圃場の広さに対して適切な耕運機を選ばないと、効率的な作業が難しくなり、時間と労力が無駄になってしまいます。
さらに、圃場の土壌の状態も考慮する必要があります。硬い土壌や粘土質の土壌には、強力なロータリーが必要となることが多いため、圃場の広さとともに土壌の特性も確認しておきましょう。
ポイント2:作業目的
次に大切なのは、作業目的を明確にすることです。耕運機を使用する目的によって、必要な機能やアタッチメントが異なります。例えば、畑を耕すだけでなく、除草や播種も行いたい場合は、それらの作業に対応できるアタッチメントが付けられる機種を選ぶ必要があります。
また、家庭菜園と大規模農園では求められる機能が異なるため、具体的な作業内容をイメージしておくことが重要です。さらに、多機能な機種を選ぶことで、1台で様々な作業ができるため、コストパフォーマンスが高くなります。作業目的を明確にし、その目的に合った機種を選ぶことで、無駄のない効率的な作業が可能になります。
ポイント3:使い勝手
最後に考慮すべきは、使い勝手です。実際の作業をスムーズに行うためには、耕運機の操作性や便利な機能が重要です。例えば、クルマへの積み込みが簡単にできるようにハンドルが折り畳める機種や、燃料がカセットボンベ式で取り扱いやすい機種があります。また、ハンドルが左右に動かせる機能が付いていると、圃場の形状に合わせて柔軟に操作することができます。
これらの使い勝手の良さは、作業効率を大幅に向上させ、作業時間の短縮や疲労軽減につながります。実際の作業を具体的にイメージし、必要な機能が搭載された耕運機を選ぶことが、後悔のない選択につながります。
以上の3つを基本に耕運機を選ぶことで理想の機種に出会うことができるはずです。
ホンダの耕運機は、ロータリーの位置によって耕運方式が異なるため、自分の作業スタイルに合ったものを選ぶことがさらに重要です。
ホンダ耕運機のラインナップと特徴
ホンダ耕運機は豊富なラインナップがあり、さまざまな作業に対応しております。しかし、機種によって得意なことが変わりますので、機種選びは肝心になります。
ここでは、耕運方式で区分し、ラインナップや特徴をご紹介していきます。
車軸ロータリー式
エンジンの真下にロータリーが付いているのでバランスが良く、コンパクトでありながら安定した取り回しが可能になっています。
機種名 | ピアンタ | プチな | こまめ | パンチ |
---|---|---|---|---|
おすすめの畑の広さ | 10~30坪 | 10~50坪 | 10~200坪 | 30~300坪 |
排気量 | 49.4㎤ | 49.4㎤ | 57.3㎤ | 163㎤ |
重量 | 20kg | 18kg | 27kg | 52kg |
コンパクトに収納 | ハンドル折り畳み | ハンドル折り畳み | ハンドル折り畳み | - |
燃料 | カセットガス | ガソリン | ガソリン | ガソリン |
ピアンタの最大の特徴は、燃料にカセットガスを使用していることです。携行缶に燃料を準備せず、予備のカセットガスを用意するだけで良いので手軽です。
プチなの特徴は軽さとコンパクトさ。重量が18kgと女性でも持ち上げることが可能なため、ハンドルを折り畳み乗用車に積載することもできてしまいます。
こまめはホンダ耕運機のベストセラー。ゆっくり紐を引っ張ってもエンジンが始動するシルキースタートを搭載しているので、エンジンの始動が大変楽にできます。
パンチは車軸ロータリー式で最高排気量のエンジンを搭載しています。パワフルなので耕運幅の広い作業にも可能となり、面積の広い圃場にも適しています。
フロントロータリー式
低重心でバランスの良いフロントロータリー式。安定感とらくらく操作ではじめての方でも簡単に作業ができます。
機種名 | サ・ラ・ダCG FFV300 | サ・ラ・ダ FF300 | サ・ラ・ダ FF500 |
---|---|---|---|
おすすめの畑の広さ | 10~100坪 | 10~200坪 | 30~300坪 |
排気量 | 57.3㎤ | 57.3㎤ | 145㎤ |
重量 | 54kg | 51kg | 78kg |
燃料 | カセットガス | ガソリン | ガソリン |
サ・ラ・ダCGは燃料にカセットガスを使用していますが、力強く固い土や深い耕運も可能。さらに、ハンドルが上下左右に調整可能なため、圃場に合った角度で作業ができます。
サ・ラ・ダFF300はもっとも標準的でバランスの良い機種なので、初心者向けで操作も簡単。ループハンドルは上下左右に角度を変えられ、握る位置も自由に選べます。
サ・ラ・ダFF500はワンプッシュのセルフスターターを搭載しており、簡単にエンジン始動ができます。アタッチメントも豊富にあり本格耕運が可能です。
リアロータリー式
直進安定性に優れており、パワフルなエンジンで深い耕運から本格畝立てまで。1台で何役もの作業が可能なためプロの農家も納得の性能です。
機種名 | ラッキーボーイ | ラッキーマルチFU700(JR) | ラッキーマルチFU700(JRM) | ラッキーFU655 | ラッキーFU755 |
---|---|---|---|---|---|
おすすめの畑の広さ | 10~150坪 | 10~300坪 | 10~300坪 | 10~300坪 | 10~300坪 |
排気量 | 122㎤ | 196㎤ | 196㎤ | 163㎤ | 196㎤ |
重量 | 71kg | 88kg | 88kg | 93kg | 100kg |
燃料 | ガソリン | ガソリン | ガソリン | ガソリン | ガソリン |
ラッキーボーイはシンプル装備。デフロックレバーの操作で安定した直進とスムーズな旋回性を兼ね備えます。アタッチメントの交換で培土やマルチ貼りも可能です。
ラッキーマルチFU700(JR)は大排気量エンジンでパワフル作業。ロータリーは選べる4段耕深。デフロックもワンタッチで旋回もスムーズにおこなえます。
ラッキーマルチFU700(JRM)も大排気量エンジンでパワフル作業。違いはロータリーカバーの開閉。これにより高畝作成や土寄せ中耕・培土も簡単にできます。
ラッキーFU655は大排気量エンジンと大型車輪で優れたけん引力を発揮。ロータリー作業はもちろん、不整地作業などにも威力を発揮します。
ラッキーFU755はホンダ耕運機で最大排気量のエンジンを搭載。最大耕幅60cmのロータリーは幅の広い畝立て作業もスムーズにおこなえます。
管理機
ラインナップは一輪管理機と汎用管理機の2種類。
・一輪管理機は、土揚げ、畝たて、覆土など幅広い作業に対応。4ストロークエンジンの粘り強いパワーでさまざまな作業で活躍します。
・汎用管理機はパワフル作業を得意としながらも、安全性に操作性も兼ね備えているので大変扱いやすく、ハードな作業も任せられる一台です。
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充実のアタッチメントを紹介
アタッチメントは大きく分けて4種類。それぞれの特徴を簡潔にご紹介します。
耕運、畝立て、中耕・培土作業用 | ロータリーは中耕用や深耕用など、標準のほかに土の状況などによって選べます。 培土器や畝立て器は畝の高さ、形状、畝間などを基準に選ぶことができます。 |
除草作業用 | 標準ロータリーと付け替えることで除草作業もおこなえます。表土を薄く削り取るように除草します。 |
整地作業用 | レーキやレベラーがあり、耕運と同時に整地もおこなえます。 |
マルチ作業用 | マルチを貼ることができるアタッチメント。畝立てと同時にマルチ作業がおこなえます。 |
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ホンダ耕運機のセルフメンテナンス
すべての機械にとってメンテナンスは必要であり、その中でも、作業者がおこなうセルフメンテナンスにはとても大きな役割があります。
この章では、知っておきたい簡単なセルフメンテナンスや、畑でよくあるトラブルの対処法なども解説します。
これを読めばトラブルもご自身で解消できるかもしれません。
ホンダ耕運機のエンジンオイル交換
エンジンオイルは稼働とともに劣化や消耗をするため、オイルの交換はエンジンを良好な状態に保つために必要な作業となります。
エンジン給油口の下にドレンプラグが付いていますので、プラグを外してオイルを抜きます。数分で垂れなくなりますので、それを確認しプラグを付けます。
オイルは給油口から入れるのですが、給油口から中を覗くと、高さの違う三角の金具が対角に配置されていますので確認してください。
オイルを入れて、上の三角の上面まで入れば適量。2つ見えたら少ないので補給が必要です。どちらも見えなくなると入れすぎなので、適量まで抜かなければなりません。
オイル交換に自信がなければ修理業者に依頼すると良いでしょう。
ホンダ耕運機のエンジンがかからない時の対処法
耕運機のトラブルで比較的多いものに「エンジンがかからない」というトラブルがあります。
予期しないトラブルで焦ってしまうかもしれませんが、原因は意外と単純なことが多いので、落ち着いて、つぎに紹介する項目を1つずつ確認していきましょう。
燃料の確認
最初に燃料の量を確認します。
燃料タンクについているゲージで確認し、「F」側が満タンなので、半分以上入っていれば問題ありません。しかし、念のためキャップを開けて目視確認もしてください。
ストップスイッチの確認
ストップスイッチはエンジンを停止するときに使うスイッチです。停止のままになっていると電気が流れないのでエンジンがかかりません。
スパークプラグの確認
これは少し難しいので、自信が無ければ触らずに専門業者にお願いしてください。
スパークプラグを取り外し、電極の状態を確認します。
まず、付属工具のプラグレンチか市販のプラグレンチを使用しプラグを取り外します。
電極が湿っていたら火花が飛んでいない証拠ですので、プラグを交換するとエンジンがかかる場合があります。
反対に、乾燥していれば火花は飛んでいると考えられますので、燃料がエンジンまで正しく送られていないことが予想されます。これより先は専門業者に修理を依頼しましょう。
ホンダ耕運機で負荷をかけるとエンジンが止まる場合
つぎのトラブルは、「負荷がかかるとエンジンが止まる」現象です。
まずは耕運機にどのガソリンを入れたか確認してください。
稀に、草刈機(刈払い機)の混合ガソリンを間違えて入れ、同じような現象が起こることがあります。ですので、給油時は注意が必要です。
ガソリンに間違いがなければ、キャブレターに原因があることが多くあります。
正規の混合気が作られていないことが予想されますので、専門業者に修理依頼をしてください。
ホンダ耕運機の修理費用
気になる修理費用ですが、作業費(工賃)と部品費、それとスモールパーツや出張費などの合計金額で請求されることが多いでしょう。
作業費は作業内容によって異なりますが、1時間当たり6,000〜8,000円くらいが相場です。
プラグ交換だとプラグが約700円前後、作業時間は30分くらい。
キャブレター交換だとキャブレターが15,000円前後、作業時間は1時間くらい。
そうすると、8,000〜35,000円くらい、またはもう少し掛かる場合があると覚えておくと心の準備ができるでしょう。
ただし、ここで紹介した価格はあくまでも一例であり、業者によって価格設定は異なりますので、依頼した業者にあらかじめ概算費用を確認しなければなりません。
ホンダ耕運機の中古選びで失敗しないポイント
農機具の中古市場は幅広く、ホンダ耕運機も数多く出品されています。
しかし、せっかく買った耕運機でも「少し作業したら動かなくなった」というようなことがときどきあります。
ここでは、中古選びの際に必ず確認したい部分や、注意すべき点をご紹介します。
この項目を押さえれば、中古選びで失敗は避けられるかもしれません。
中古販売業者のメリット・デメリット
耕運機の中古を購入する方法として、インターネットの中古販売業者を利用するか、地元の中古販売店で購入するか、方法はいくつかあります。
ある程度耕運機のメンテナンスができる方はインターネットで購入するのがお得でしょう。
しかし、耕運機や機械の修理がほとんどわからない方は、近くの中古販売店で購入する方が、不具合が起きた場合に安心です。
このように販売店を選ぶことから始まりますので、まずは、中古販売業者とネット販売のメリット・デメリットを簡単に紹介します。
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地元の農機具販売店は安心
やはり、一番安心なのは地元の農機具販売店です。
購入後のメンテナンスを考えると、地元で対面販売している業者が一番安心ですが、希望の商品が無い場合が多いことと、ネットに比べ高額になる傾向がデメリットに感じます。
ジモティーも利用してみたい
ジモティーもネット販売ではありますが、現品を確認できる場合がありますので、ほかのネット販売とは一線を画しているといえるでしょう。
こちらも、デメリットは希望モデルがない場合が多いことです。
メルカリやヤフオクは自己責任
メルカリやヤフオクなどのサイトは、品揃えの良さが魅力です。さらに価格が割安なことも大きなメリットでしょう。
しかし、現物を確認できないことが最大のデメリットです。写真だけだと確認できない部分が多いので、出品者とのやり取りが大切になってきます。
では、どのような点を確認すると良いのか、次の章でご紹介していきます。
購入前に確認したい項目
本来であれば、エンジンをかけて試運転することがもっとも理想的ですが、難しい場合が多いので、次の項目を確認していきましょう。
- 購入からの経過年数とおおよその稼働時間
- 購入から何年経過しているか確認し10年程度であれば稼働も少ない場合が多いです。20年・30年と経過している場合は状態確認が必要でしょう。
- エンジンオイルの交換サイクル。
- 1年に1回おこなっていれば十分です。それ以下だと少ないです。
- エンジンのリコイルコードがスムーズに動くか。
- エンジンに直結しているので、エンジンがスムーズに動くのかを確認できます。
- オイルの漏れは無いか。
- オイル漏れは重大な故障に発展することがあり、購入後すぐに修理が必要になる場合もあります。
- キャブレターの交換履歴はあるか。
- キャブレターの交換履歴はある方が良いです。キャブレターが古くなると不具合やエンジン停止の原因にもなります。
- ロータリーはスムーズに回転するか。
- エンジンの次に重要な部分です。爪が減っていても構いませんが、ロータリーの回転がスムーズか、回転時異音がないかなどを確認します。
使用する前に確認する項目
中古耕運機を購入後、使用する前に確認すべき項目をご紹介します。安全に使用するために怠ってはいけない作業となります。
- 燃料漏れがないか。
- 各部オイルは入っているか、また、汚れてはいないか。
- オイルの漏れはないか。
- エンジンを始動し、試運転をして異常はないか。
- 畑に持って行き、畑を耕して異常はないか。
最低でもこの項目を確認しなければ、耕運機の通常作業は行えないでしょう。
自身で点検ができない場合は修理業者に使用前点検を依頼すると良いのですが、業者によっては自社で販売した機械以外は修理しない場合がありますので、普段よく利用している修理業者があるのであれば、購入前に修理依頼を引き受けてくれるか、確認しておいた方が良いでしょう。
まとめ
ホンダ耕運機は家庭菜園用のイメージがありますが、それは小型耕運機を多くラインナップしている企業戦略です。
エンジンのパワーや耐久性は「世界のホンダ」プロの農家が使ってもまったく不足は感じないでしょう。さらに、豊富なアタッチメントという魅力もあります。
1台で何役もこなすので、使い方によっては大変役立つ耕運機。メンテナンスをしっかりおこなうことで、長く使用することもできるでしょう。
購入前にどんな作業をするのかイメージを膨らませ、理想の1台を見つけてみてください。
ホンダ耕運機であなたの農作業はとっても楽しい作業になることでしょう。
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