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中古農機具買取コラム

これから儲かる農業とは?高単価な作物から新たなビジネスまで幅広く紹介!

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これから脱サラして農業をやろうとしている人や、農業で収入をあげたいと考えている人にとって、「これから儲かる農業ってなんなの?」というのは必ず出てくる疑問かと思います。この記事では、これから儲かる農業について解説し、農業で儲けるためにはどのような施策が必要で、実際にどれくらい儲かるかを紹介します。最後まで読めば、これからに向けて今やるべきことについて理解でき、農業に対するモチベーション向上につながるでしょう。

これからの農業で儲かるために必要なポイント

これからの農業で儲かるためには、様々なポイントがあります。まずは、儲かるためにどのようなポイントを抑える必要があるか、細かく解説します。

ポイント1:支出を抑える

農業で儲けるためには、売上金の規模だけでなく、経費の管理が極めて重要です。多くの人が売上金に注目しますが、実際には経費を上手に管理しなければなりません。農業経営では、農機具を確保するために経費がかかります。そのため、農作業の規模や方法に応じて、中古農機具を購入したり、農機具レンタル、買取業者から安く譲ってもらうなど売上金と経費のバランスを取る必要があります。

売上金と経費のバランスは、農業収益に直結します。例えば、売上金が1,000万円で経費が900万円かかる場合、実際の所得は100万円となります。しかし、売上金が500万円で経費が200万円しかかからない場合、300万円の所得を得ることができます。つまり、売上金だけではなく、経費の効果的な管理が成功の鍵です。

毎年の経費が大きく変動することはありますが、農業経営者として、将来の成功を考える際には売上金だけでなく、経費を差し引いた実際の所得を考慮することが不可欠です。売上金の大きさだけでなく、収益性を向上させ、持続可能な農業経営を実現するために、経費管理を重要視しましょう。

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ポイント2:労働時間を抑える

農業の収益性においては、労働時間に対する収益も考慮することも重要です。農林水産省が行った農業経営統計調査によれば、1,000平方メートルあたりのシシトウの所得は約143万円ですが、これに対する労働時間は2,155時間も必要です。したがって、時給換算するとわずか約664円ということになります。対照的に、タマネギの所得は11万円で、労働時間は139時間、時給換算では約924円です。また、白菜は所得が12万円で労働時間は93時間、時給換算では約1,290円といった具体的な数字が示されています。

こうしたデータから明らかなように、野菜の種類によって時給あたりの収益は大きく異なります。一見高い所得に見えるかもしれませんが、その所得を得るために必要な時間や手間を考慮することが重要です。収穫までの期間も労働時間に影響を与える要因であり、早く収穫できる作物と遅い作物が存在します。高価で売れる可能性だけでなく、作物の成長スピードも検討すべき要素です。時間と手間をかけても十分な収益を上げられるかどうかを考える際に、これらの要因を見逃さないようにしましょう。また、機械化や大型化も検討しなければなりませんが、農機具は中古で買っても費用負担は大きいです。中古農機具や農機具買取り業者からの直接購入など、検討してみても良いかもしれません。

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ポイント3:面積が広い方が有利

農業は大規模であればあるほど収益性において有利になります。例えば、農林水産省が行った農業経営統計調査によれば、個人経営農家における畑作経営(大豆・じゃがいもなど)の平均農業所得を作付け延べ面積ごとに比較すると下記の図1のようになります。

図1:延べ面積ごとの農業収入比較
図1:畑作の平均農業所得と延べ面積の関係

このグラフから、畑の面積が大きくなるほどに平均農業所得(収入)が高くなっていることがわかります。つまり、畑の面積が広い方が収入を増やす上では有利であると言えます。また、畑作で言えば15ha以上の面積で農業を行うことで年収1,000万円を目指すことも現実的になります。

ポイント4:高単価な作物を選ぶ

農業は食に関わることですが、過去にも頻繁に流行り廃りを繰り返している歴史があります。テレビやニュースなどで話題になったり、有名店やインフルエンサーの宣伝効果によって付加価値や希少価値がついたりして単価が上がるものがあります。流行に乗じてそういった高単価な作物を栽培することで儲けることも可能です。高単価な農作物としては、下記の例が挙げられます。

高単価な作物1:ビーツ

ビーツは、地中海沿岸を原産地とするヒユ科フダンソウ属の野菜で、砂糖の原材料であるてん菜と同じ仲間です。この特異な関連性から、ビーツは糖分が豊富であるという特徴を持っています。ヨーロッパでは広く愛され、特にロシアのボルシチなどの料理には欠かせない食材とされています。

ビーツ

ビーツにはいくつかの品種が存在しますが、中でも「ゴルゴ」と呼ばれる品種は、その断面に渦巻き模様が特徴的で、また「ソーレ」という品種は濃い赤色をしており、これらの品種が人気を集めています。

高単価な作物2:カリフローレ

「カリフローレ」は、スティックタイプのカリフラワーで、通常のカリフラワーと異なり、頂花蕾の茎を伸ばして成長させます。この特異な特徴により、通常のカリフラワーが花蕾を主に食べるのに対し、カリフローレは花茎の部分が主要な部位となります。花茎は柔らかく、ほんのり甘みがあり、サラダやスティック野菜として生で食べたり、炒めて調理したりすることができる美味しい野菜です。

カリフローレ

さらに、カリフローレはスティック状に切り分けて出荷できるため、通常のカリフラワーと比べて歩留まりが良く、高い収益が期待できる品種として注目されています。

高単価な作物3:とろ~り旨なす

「とろ~り旨ナス」は、加熱するとねっとりとした食感が楽しめる白ナスの特別な品種です。この野菜は各産地の直売所で非常に人気があり、多くのリピーターがいます。普通の白ナスと比較して、皮は柔らかく、果肉は密度が高く滑らかです。そのため、グリル、ソテー、揚げ物など、さまざまな調理法で本来の美味しさを引き立てることができます。

また、施設栽培においては、適切な温度管理を行うことで越冬栽培も可能です。これにより、一年を通じて美味しい「とろ~り旨ナス」を楽しむことができます。

高単価な作物4:カーボロネロ・フォルツァ

「カーボロネロ」は、イタリア原産の野菜で、時に「黒キャベツ」とも呼ばれます。この野菜は、しっかりとした食感を持ちながら、ケールほどのクセはなく、炒めたりスープにして煮込んだりすると美味しい食材です。特に、「カーボロネロ・フォルツァ」というF1品種は、従来のカーボロネロよりも立性で、青果が揃い、収量性が向上しており、プロの農業向けに開発された品種として注目されています。

カーボロネロ・フォルツァ

ポイント5:加工から販売まで行う

加工から販売まで行うことようにビジネス範囲を拡大することを「6次産業化」と言います。「6次産業化」とは、新しい産業を形成するために、下記を結びつけることを指します。

  • 1次産業(生産者)
  • 2次産業(加工)
  • 3次産業(流通・販売)

簡単に言えば、1次産業者が製品の加工や流通・販売も行い、経営を多角化させる試みです6次産業の「6」は、1次・2次・3次産業の各数字を掛け合わせたものであり、産業の融合によって新しい価値を生み出すことを意味しています。

農業で儲かる品目ランキング

農林水産省では、平成19年度まで農業の「品目別経営統計」を出していました。ここからは、そのデータを参考にして儲かる野菜を品目ごとにランキング化します。ただし、データが平成19年(2007年)と古い点には注意が必要です。

農業所得ランキング

まずは、単純に所得(粗収益 – 経費)だけを品目ごとにランキング形式で3位まで紹介します。

【露地野菜の品目別所得ランキング】

  1. ししとう(143万円 / 10a)
  2. なす(123万円 / 10a)
  3. きゅうり(119万円 / 10a)
ししとう

【施設野菜の品目別所得ランキング】

  1. ミニトマト(203万円 / 10a)
  2. いちご(190万円 / 10a)
  3. なす(169万円 / 10a)
ミニトマト

【果樹の品目別所得ランキング】

  1. おうとう(36.3万円 / 10a)
  2. キウイフルーツ(35.5万円 / 10a)
  3. ぶどう(34.2万円 / 10a)
黄桃の樹

収益性ランキング

次に、農業所得を農業労働1時間あたりで換算した品目ランキングを紹介します。

  1. キャベツ:2,255円 / 1時間
  2. レタス:2,042円 / 1時間
  3. 白菜:1,613円 / 1時間
  4. にんじん:1,590円 / 1時間
  5. ニンニク:1,513円 / 1時間

これらの結果から、必ずしも所得が多い作物が収益性が高いという訳ではないことがわかります。

参考ページ:品目別経営統計

6次産業化の主な事例

これからの農業で儲けるためには、単に作物を育てて出荷するだけでなく、販売まで含めたビジネスにしたり、他のサービスと連携するなどの新しい農業ビジネスのスケールアップが求められています。ここからは、主な6次産業化の具体例を紹介します。

6次産業化の具体例1:ECサービス

現在、農作物をネットで販売する販路として「ECサービス」を利用する農家が増えています。農業だけでなく、漁業などでも生産者から直接消費者に届けられるサービスで、利用者も徐々に増えていてこれからの新しい農業ビジネスにおいては避けては通れない業態となります。従来の農業の出荷のように、収穫した野菜を集荷場に出荷して生産量に応じた金額を受け取るのではなく、出品した商品に注文が入ったら収穫して梱包・発送を行うサービスなので、より生産者と消費者の距離が近くなります。

農家によっては、「生産性が落ちる」という意見もありますが、通常の出荷ルートよりも高い単価で売買が成立したり、リピーターがつくことで安定収入になったり、消費者からの好意のコメントが寄せられたりするため、作物を育てるモチベーションの維持や改善に勤めやすくなるというメリットもあります。

6次産業化の具体例2:レストラン

農業とレストランを掛け合わせた「農家レストラン」というビジネス形態も近年増えつつあります。場所によっては農場に併設されたレストランで新鮮な野菜を提供するだけでなく、農業の収穫体験と交えたサービスを提供することにより、自分でとった新鮮なとれたて野菜を、野菜の育った環境で食べることができることで、今までに味わったことのない感動体験が得られるサービスです。さらに、近年では「農家カフェ」という形態も増えており、若い顧客のニーズにもとらえて社会全体で農業に興味を持ちやすくなるような取り組みとなっています。

6次産業化の具体例3:民宿

脱サラして農家になりたいという人の中には、「試しにやってみたい」という人がかなり多くいます。そういった人たちに人気なのが「農家民泊」です。実際に農家を宿泊施設として、就農体験をセットにした宿泊サービスとして提供することで、農業体験したい利用者と、農業の労働力として若手にサポートしてもらいたい農家のニーズがマッチしたサービスです。農業体験という価値を提供することで、将来の農業従事者との人脈形成にもなり、さらに宿泊期間は労働力としても活躍してくれることが期待できるため、農業の新しいコミュニティ形成にも役立つサービスであると考えられます。

関連記事:農業で使える補助金・助成金27選!新規就農者や人材確保向けの制度も解説

まとめ

これから儲かる農業を追求するためには、いくつかの重要なポイントを押さえることが不可欠です。経費を差し引いた実際の所得や、労働時間に対する収益性も考慮し、作物の成長スピードや収穫までの期間にも注意を払いましょう。さらに、農業のビジネス範囲を拡大し、加工から販売までの一貫体制を整える「6次産業化」も成功の一因となります。これからの農業は単に生産だけでなく、多角的な視点で経営を考え、新しいビジネスモデルを模索することが重要です。農機具の負担も大きいので中古農機具を購入したり、農機具買取り業者等と上手く付き合いし、出費を抑えることも重要です。農業に興味を持つ方々にとって、これらのポイントと事例が将来の成功に繋がることを期待しています。

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この記事を書いた人
鈴木 祐一
鈴木 祐一

元々はIT企業で働いていたが、Uターンで地元に戻り、家族の農業を手伝い始める。その後、中古農機具のオンライン販売サイトを開設。プログラミングスキルを生かし、ウェブサイトのシステムを担当している。

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