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中古農機具買取コラム

【農家の年間スケジュール】作物による日程の違いと季節ごとの作業内容

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更新日

農業で生計を立てている農家の方々は1年間のスケジュールを立てる必要があります。農業は自然環境と密接に関わっているからです。

特に日本は、気候や地形の影響を受けやすく、作物の育成に適した時期を見極めなければなりません。そして、農家の方は効率よく作物を育て収穫することが求められます。

しかし、作物によって具体的な年間スケジュールを知りたい方や作業によって使用できる農機具を知りたい方もおられるでしょう。

このコラムでは、農家の年間スケジュールと農機具について解説します。

1.稲作(お米作り)の年間スケジュール

農業は稲作と畑作に分類可能です。ですがそれぞれ、播種や田植え、収穫などの作業スケジュールが違います。

まずは、稲作の年間スケジュールと農機具について紹介します。

冬(12月〜2月)

田んぼでの作業がなくなる冬の間でも、農家にとって必要な作業があります。

次年度の栽培計画の立案と農機具の点検です。1つずつ解説します。

分析と次年度の栽培計画

まず、冬の間に前年の作業を振り返ります。次年度の栽培計画に反映させるからです。具体的には米の収穫量や作業効率、気象条件の影響を評価します。

また土壌を分析して、必要な肥料の種類と量も決定しなければいけません。そして、立案した栽培計画に基づいて、肥料や農薬などの必要な資材を購入します。

農機具の点検

春から秋にかけて使用した農機具の点検も必要な作業です。次年度の栽培計画を順調に進められるからです。トラクターや田植え機、肥料散布機の各設備を点検します。

また、稲刈りで使用するコンバインも使用した後は清掃して、湿気が少ない場所に保管します。不具合が見つかれば、修理や買い替え、また買取り中古農機具の購入を検討しましょう。

関連記事:【2024年最新版】中古農機具の購入で失敗しないための5つのポイント

春(3月〜5月)

稲作にとって春は1年の中でもっとも重要な時期の1つです。実りある米を収穫するために、健やかな苗を育てなければならないからです。

この章では、春に行う農作業を農機具と合わせて解説します。

育苗と田植えの準備

苗を育てるためには、まず3月から4月にかけて播種機を使い種籾をまきます。

種籾を水につけて発芽させた後は、育苗箱にまいてビニールハウスや育苗用の施設で育てます。

育苗には温度や水やりの管理が重要です。温度や水の管理が苗の成長に大きく関わるからです。育苗機を使用します。

田んぼの準備

育苗の間に、田んぼの準備もする必要があります。まず、トラクターを使って田んぼを耕し、土を柔らかくします。

次に田んぼに水を入れて代かきを行い、水田の表面を均一にします。トラクターにロータリーや代掻き用のハローなどアタッチメントを取り付けたら、代かきが楽になります。代かきハローを使用するメリットは水管理しやすい環境を整えることです。

田植え

4月下旬から5月にかけて、育った苗を田植え機で田んぼに植えつけます。

田植え機には小型機から大型の自動田植え期まで、種類が豊富です。所有する田んぼの規模に合わせて選び、作業の効率化を図ります。

夏(6月〜8月)

稲作は田植えから収穫までの過程で、やるべき作業が4つあります。稲の成長管理、追肥、除草、水の管理です。1つずつ解説します。

稲の成長管理と病害駆除

夏は稲の成長管理や病害虫対策をします。この時期は気温が高く、稲が急成長するからです。

稲の成長を観察しながら適切な管理を行います。

追肥

稲の成長段階に応じて、追肥をします。追肥することで稲が必要な栄養を補給できます。

除草

雑草が生え始めたら、除草する必要があります。土からもらえる栄養が雑草に取られてしまうからです。

除草機や化学物質が入った除草剤を使って取り除きます。

水の管理

田んぼに入る水量を調整することも重要な作業です。稲の成長に適した水量を保つ必要があるからです。

特に梅雨や猛暑の時期は、過剰な水量や乾燥に細心の注意を払います。近年では、農林水産省が水管理システムの導入を推奨しています。

水管理システムは自動的に田んぼの水位を調整するシステムで、水管理システムを導入すると作業時間の短縮が期待できます。

秋(9月〜11月)

稲作にとっての秋は春から行ってきた農作業の集大成です。秋に行う農作業を解説します。

収穫

稲が成熟し黄金色になったら、収穫の準備を始めます。具体的な時期は9月から10月です。

稲刈り

コンバインを使い、稲を刈り取ります。コンバインを使うメリットは無駄のない刈り取りです。

また、刈り取りと同時に籾を分離することも可能です。

乾燥ともみすり

刈り取った籾は乾燥機で乾燥させ、適切な水分量に調整します。その後、籾すり機で玄米にし、貯蔵するか精米して出荷します。

収穫が終わったら

収穫が終わったら、再び冬の準備期間に入ります。

冬季のスケジュールで解説しましたが、この時期に次年度の栽培計画と農機具の点検をすることで、春からの農作業をスムーズに始めることが可能です。

もし、農機具の故障で買い替えが必要になったら、買い取りサービスを提供している企業があります。作業の効率化を図るためにも、早めの準備を始めましょう。

関連記事:【徹底解説】壊れたり・動かない古い農機具・トラクターを高く買取ってもらう秘訣!

2.畑作の年間スケジュール

畑作は作物によって年間スケジュールが違います。

この記事では、じゃがいもや大根、キャベツなどの一般的な作物を例に解説します。

冬(12月〜2月)

稲作と同様、畑作も冬の間は多くの作物が準備期間に入ります。

準備する作業内容も稲作と同じで、次年度の栽培計画や農機具の点検です。抜けのない準備は作業効率や収穫量に影響を与えます。1つずつ解説します。

次年度の作付け計画を立てる

まず、地域の気候や土壌に適した作物を選びます。次に、選んだ作物の播種や収穫する時期を可視化した栽培スケジュールを作ります。

天候や気候の変動に対応できるように予備日の設定がおすすめです。そして連作障害を避けるために、作物の輪作に注意して作付け計画を立てます。

土壌の改良

作物を植えていない間に土壌の改良を行います。作物を収穫したばかりの畑の土は栄養分が枯渇しているからです。

堆肥や有機肥料を使い、土を休ませて土壌の栄養分を補給します。

農機具の点検

稲作と同様に、播種から収穫までに使用した農機具の点検を行います。トラクターや播種機、堆肥散布機が使えないと、作業効率が大幅に落ちるからです。

冬の間に点検し、必要に応じて修理や買い替えをします。

春季(3月〜5月)

春は多くの作物が播種の時期を迎えます。春に行う農作業を解説します。

畝立て

耕運機を使い、畑に畝を立てます。畝は作物によって幅や株間が違うため、計算して整備します。

播種と苗の植え付け

播種機を使用して作物の種をまきます。また、直接畑に種をまいたり、ビニールハウスで育てた苗を畑に植え付けたりするなど、作物によって方法は様々です。

水やりと除草

苗が根付くように水やりを行います。同時進行で雑草対策も始めます。マルチリングや除草機、除草剤の活用が効果的です。

夏季(6月〜8月)

夏は多くの畑作物が成長のピークを迎える時期です。この期間には、成長を見守りながら、病害虫の対策や水の管理が重要です。

また、早めに収穫を始める作物もあります。夏に行う農作業を1つずつ解説します。

病害虫の予防と駆除

農薬や有機防腐剤を使い、病害虫の被害を防ぎます。虫食いや発育不良は品質が落ちるからです。

特にブランドとして取り扱っている作物は細やかな病害虫対策が求められます。

水の管理

夏は適切な水やりを心がけます。気温が高い日が続くため、水分が不足しがちになるからです。

収穫

じゃがいもや大根などは、夏に収穫します。また、土を掘らないと収穫できない作物は専用の収穫機を使います。

掘り取り機で土を掘れば、一度に大量の作物を収穫可能です。

秋季(9月〜11月)

秋は畑作物の収穫が本格化する時期です。同時に、次期作物の植え付けや準備も進めます。

収穫作業

秋から冬にかけて収穫できる作物はこの時期に収穫します。

具体的にはキャベツや白菜、ブロッコリーです。白菜やキャベツは専用の収穫機を使います。

収穫機の導入は作業時間の短縮に大きく貢献します。

次期作物の準備

冬野菜や春に植える作物の準備をします。主に畑の整備や堆肥による土壌改善を行います。

収穫が終わったら

収穫が終わったら、再び土壌を休ませ、次年度の計画を立てます。

冬野菜を収穫しつつ、春の植え付けに向けた準備を進めます。

土壌の改善

収穫後の土壌は栄養分がなくなっています。堆肥や有機肥料で土壌の栄養状態を改善します。

農機具の点検と作付け計画の見直し

作物の収穫結果をもとに、その年の作付け計画を分析します。分析結果は次年度の作付け計画に反映させて、収穫量の向上を狙います。

作付け計画の立案や農機具の点検は冬のスケジュールで解説した通りです。

まとめ

稲作と畑作は、それぞれ異なる作業内容とスケジュールを持つものの、どちらも計画的な管理が非常に重要です。作物ごとの適切なスケジュールにもとづいて作業を行い、効率的にこなすことが成功への鍵です。

特に大型の農機具の取り扱いには注意を払いましょう。シーズン中に農機具が故障してしまうと、大幅に作業効率が落ちるからです。

休耕期に点検し、機械の状態に応じて修理や買い替えをします。対応が難しい農機具の買い取りを希望する場合は、専門の企業を活用することをおすすめします。

常に次のステップを見据えた年間スケジュールを立てましょう。

関連記事:農機具売却マスターガイド:農機具の買取相場と高価で売れる時期

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この記事を書いた人
田中 和男
田中 和男

卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。

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