中古農機具買取コラム
ロボットトラクター(農機具)の価格と導入のメリットとは
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これからの農業の大きな課題の一つである人手不足という問題は、今後人口が減っていく上で無視できないものとなっています。
そんな大きな問題を軽減してくれると期待されているのがロボットトラクターなどを活用したスマート農業の進化です。
人手不足の軽減だけでなく、作業精度の向上や労働負荷の軽減にも大きな助けとなっています。
ここでは、ロボットトラクターの機能性や導入時の価格をご案内するとともに、現在既に販売されているロボットトラクターとそのメーカーと特徴などをご紹介致します。
目次
ロボットトラクターに出来ることと導入のメリット
ロボットトラクターが自動操舵機能を持つようになったのは、比較的古くから存在していました。
しかし、ここ10年でのGPS技術の発展によってロボットトラクターの現在地が詳細に分かるようになったことでロボットトラクターは大きく進歩を研げ、より高性能な自動操舵を実現して効率よく農作業を行えるようになりました。
また、近年はAIを活用した技術を取り入れており、遠隔操作や完全自立走行などの機能を実現するため進化し続けています。
AIが発展するとともにロボットトラクターも機能性が上がり、完全自立走行の上で正確かつ作業効率の高いものが開発されるだろうと期待されています。
ロボットトラクターに出来ること
- 除草など草刈りなどを自動で行う
- 自動で農作物を収穫する
- 種子を蒔いたり、肥料の散布を自動で行う
- 耕うんや水を張る作業を自動で行う
ロボットトラクター導入のメリット
- 人に代わって作業をすることで人手不足の解消
- 危険な作業などを人間に代わって行うリスク回避
- 24時間作業が可能となり収穫量が増える
- より作業の最適化を図り効率の良い作業を行える
導入費用がかかるとはいえ、ロボットトラクター導入の効果は非常に高いものと言えます。
そのため、今後の農業で欠かすことの出来ないものとなっていくことは間違いないと言われています。
事前に入力されたデータに基づき走行し、決めれらた作業を決められた時間内に完了することが出来るロボットトラクターは、この先10年で農業のあり方を変えるとまで言われており、各社開発を進めています。
国内でロボットトラクター(農機具)を扱っている3大メーカー
国内では、現在複数のメーカーがロボットトラクターの生産、販売を行なっております。
独自のロボットトラクターを開発しているスタートアップ企業もあり、今後その数は増えていくと予想されています。
ここでは、有名メーカーを3社ご紹介致します。
クボタ
言わずと知れた世界でも名高い農業機械メーカーの大手の一つです。
農作業機械を中心に、エンジンや水インフラなどにも実績を持っており、国内だけではなく世界の中でもトップシェアを誇る企業です。
2017年に国内メーカーで初めて、ロボットトラクターのアグリロボトラクタを発売したのがこのクボタです。
2017年のモニター販売を経て、翌年に一般販売を開始しました。
この動きにより、農業の自動機械化のパイオニアとしてクボタが日本の農作業機械をリードしていく企業へとなりました。
ヤンマー
クボタと並ぶ、日本を代表する農業機械のメーカーです。
非常に高い技術力により、高品質で性能の高い農業機械を生み出しており、新興国を中心に事業展開を加速させています。
食料、水、環境に関わる社会課題を解決するという企業理念は非常に国外からも支持されており、その姿勢がヤンマーの凄さを物語っています。
ディーゼルエンジンの小型化に成功したヤンマーは、そのディーゼルエンジンを農業機械へ搭載させトラクターなどをよりクリーンエネルギーで効率の良い作業へと昇華させました。
井関農機
日本の農業機械の老舗メーカーである井関農機は、コンバインやトラクター、田植え機などを扱っており製品ブランドとしてはヰセキとして世に知られています。
日本の農業に最適化した機械を多く取り揃えており、常に新しい技術を取り組む姿勢を持っており、前出のヤンマー、クボタに続いてロボットトラクターのラインナップにも力を入れています。
lotやAIなどを活用したいわゆるスマート農業に向け、農作業のデータの収集や分析などを進めており、これから新しい技術を導入したロボットトラクターの発売に期待されています。
人気のロボットトラクター(農機具)とその価格
ここでは、実際に2024年現在に販売されているロボットトラクターの価格と詳細をご紹介いたします。
クボタ Agri Robo メーカー希望小売価格 14,938,000円〜
自動運転(有人仕様)は、大きく4つのステップで作業を行います。
ターミナルモニタを使用し、ほ場のマップを作成します。
外周をトラクターで走行し四隅と手入口をマッピングすることで最適なルートを自動で作成します。
自動スイッチを押すだけで、自動生成した作業開始地点へと移動します。
有人使用と場合は実際に搭乗して作業開始となり、ほ場の中央と枕地内を自動運転で2周します。
ルートオートステアで残りの枕地外周を作業します。
ほとんどの作業と運転を自動で行うため、搭乗者は仕上がりなどに集中することが出来るので、作業精度が格段に上がります。
無人仕様でも同じステップで作業を行うことが出来るうえ、タブレットでの遠隔操作も可能となります。
また2台同時に作業を行うことも可能となっており、高い作業効率と作業負荷の軽減を実現しています。
関連記事:【歴代モデル完全ガイド】クボタトラクターの年式・型式・買取価格一覧
ヤンマー YT4R/5Rシリーズ メーカー希望小売価格 17,897,000円
事前に設定した経路においてのステアリング操作や作業機の前進後退や昇降などの切り替え、車速調整や停止などを自動で行うことができます。
メーカーとしてのロボットトラクターのポイントは、熟練度を問わず高精度作業化出来るという点です。
等間隔にまっすぐ作業ができるので、最大の効率で1枚のほ場をムダとムラが無く均一な播種や施肥が行え、作業効率が上がるだけでなく大きなコストカットにも期待が出来ます。
2台のボットトラクターを同時に併用することも可能で、強調作業や複合作業も行うことが出来ます。
変形ほ場にも対応することができ、様々な農作業を任せることが出来る機種となっています。
遠隔操作に使用するタブレットは、悪条件に強い10.1インチタブレットを採用しており、IP65準拠の防塵・防滴設計の非常に水や衝撃に強い設計です。
各機能をイラストやアイコンで表示することによって、複雑な作業がなくなりスマホ感覚で作業をすることが可能です。
関連記事:【年表付き完全ガイド】ヤンマートラクターの年式・型式・価格一覧
井関(イセキ)農機 TJW1233ーRXSLP33B メーカー希望小売価格 23,026,300円
オペレーターが搭乗せずに作業が可能な無人使用のトラクターです。
友人搭乗でほ場の情報を取り込んだ後は、監視者は離れた位置からタブレット、リモコンで本機を操縦コントロールします。
監視者がロボットトラクターを監視しつつ別のトラクターを操縦することで、2台の協調作業を行うことが可能です。
省力化、効率化、高精度化を実現したTJW1233は搭乗作業を78.9%の削減を実現しており、協調作業に至っては作業時間を39.5%の削減します。
HOME機能で自動走行作業が完了すると、指定した位置まで自動で戻る機能も搭載されています。
関連記事:【年表付き完全ガイド】イセキトラクターの年式・型式・価格一覧
ロボットトラクター(農機具)を導入する時の注意点
ロボットトラクターは今後の農業を担っていく上で重要な技術であり、様々な問題を解決してくれるツールです。
しかし、導入にはいくつかの注意点がありますので、しっかりと検討をした上での導入をお勧め致します。
ほ場条件がロボットトラクターにマッチしていない
障害物の多いほ場や、傾斜のひどい場所ではロボットトラクターが十分に能力を発揮出来ない可能性があります。
また、なんらかの障害でGPSが遮断されるような状態になると自走運転が困難になる可能性もあります。
導入前にその点は担当者などと確認しましょう。
初期投資の過小見積もり
ロボットトラクターを導入するにあたって、本体だけの金額で考えていると思わぬ出費がかさむ事となります。
自走運転のためGPS信号を安定化させる設備の投資や、メンテナンスや修理費用など、複合的に経費を考慮して導入を検討する必要があります。
周辺機器との連携不足
既存の農作業機械と新しく導入するロボットトラクターの連携がうまく取れない場合、最悪効率が落ちてしまったり、期待していたほどの生産性の向上に繋がらない可能性があります。
導入時には、ロボットトラクターの価格や性能だけでなく、現在使用している農業機械との相性も検討の材料にする必要があります。
まとめ
今後10年の間にAIが更に進化し、ロボットトラクターがもたらす農作業への影響力は更に大きなものとなっていくでしょう。
クボタやヤンマーのような有名メーカー以外にも、スタートアップ企業が次々と新しい製品や技術を開発してくでるでしょう。
ほ場の現状と製品の信用性、性能と価格を織り交ぜて複合的な判断での導入を検討してみてください。
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