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中古農機具買取コラム

【2024年最新】色彩選別機の価格や相場、おすすめ機種を紹介します

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皆さん色彩選別機は使用していますか?

色彩選別機は農機具の種類の中でも特に重要な機械です。この機械を使用することにより、品質不良の米や異物(石、虫、プラスチック片など)を取り除くことができます。この作業により出荷規格に適合する、質の良い米を選定できます。

精米の過程で複数回使用することも一般的です。(例:玄米で2~3回、白米1回)
目視では途方もない作業であり、色彩選別機を導入することは米質の選定や異物混入によるクレーム対策など様々なメリットがあります。結果として仕上がりが良くなり、うまくいけば等級を高めることができるでしょう。

ここではそんな色彩選別機について説明します。今回は機械の基本と、その注意点について見ていきましょう。

1. 色彩選別機の仕組み及び特徴

色彩選別機の画像1

色彩選別機の歴史は浅く、日本で普及し始めたのは1970年前後と言われております。仕組みとしては、シュートへ流れ落ちてくる米を特殊なセンサ及びカメラを用いて判別していきます。

その後、不良品と判別された米はエジェクタによってはじかれます。そして最終的に、不良米を取り除いた白米(玄米)が精製されるという原理です。

また着色米は「光の反射度」、未熟米は「光の透過度」でそれらを区別する仕組みであることが多いです。

また導入メリットとしては、

  • 異物の混入をなくしクレーム化を防ぐ
  • 自動化による大幅な効率性の向上
  • 不良米を排除することによる品質の向上
  • お米の等級が良くなる
  • 均等な品質での提供が可能になりお米の販売価格が安定する

などが挙げられます。

また近年では技術の進歩や改良も進み

  • ミクロ単位で変色を判別できる高精度カメラの搭載
  • 着色米や未熟米の判別のため複数台のカメラを搭載
  • 籾摺り機ラインに連結、作業効率UP

上記のような改良が進んでいます。

ただ精密機械であり、最低で100万円程度と非常に高額です。家庭用から業務用まで幅広く販売されています。またメンテナンスも比較的必要な部類にはいります。購入の際は、下記を参考に慎重に検討する必要があるでしょう。精密機械であるが故、その取扱いには十分な注意が必要でしょう。また、最近では急速に人気が出ている農機具です。中古の色彩選別機も徐々に出てきています。農機具の買取り対象としての色彩選別機の買取り価格の動向も意識しておいた方がいいですね。

色彩選別機の画像2

2. 色彩選別機の選び方について

高価な農具であるので、その購入には十分な検討が必要です。以下ポイントを挙げますので参考にしていただければ幸いです。

生産性を高めたい
ラインに組み込めるタイプがオススメでしょう。籾摺り機からの流れで自動的に選別できれば大幅な業務効率短縮が狙えます。
同時に品質を高めたい方は、程度にもよりますがある程度ハイグレードなモデルを選ぶ必要があるでしょう。ただ高額であるので、十分に収支を考えたうえで検討しましょう。
品質を高めたい
これはどの程度のレベルを求めるかということで、区分が変わってきます。
「等級を高めたい」
という目的であれば、ハイグレードモデルを選ぶ必要があります。
ただ弾かれる数が増えすぎると収支のバランスが崩れることも想定されます。それと初期コストを鑑みて十分な検討をしましょう。「不良米を減らしたい、異物混入リスクを減らしたい」
というレベルであれば、予算に合わせて色彩選別機を選ぶという方法が一般的でしょう。

色彩選別機はメーカによって特性が異なりやすい農機具です。メーカーによって機能や使い方、メンテナンス性がかなり違います。また、色彩選別機の中古農機具としての価値や、農機具買取り相場も大きく違います。まとめて後述しております。事前に取り扱い説明書を熟読のうえ、作業をするようにして下さい。

3. おすすめメーカ4選

前述の通りメーカ毎にその特性は大きく異なります。最近では技術の発達により、メンテナンス性、耐久性なども向上してきました。

購入の際は、予算と用途、さらには先の買換え等を見越して農機具としての買取り価格等も考慮したうえで慎重に選びましょう。

サタケ

創業100年以上の老舗メーカであり、米選機を開発した企業と言われています。海外展開にも積極的で東南アジアでかなり知名度の高いグローバルメーカです。籾乾燥機と同じくSAXESシリーズが展開されており、その特徴としては大型~超大型の大規模生産者向けのモデルでありながら使い易さに定評があります。

以下のような特徴があります。

  • エジェクタには異物除去の精度を上げるピエゾバルブを採用
  • エジェクタ・駆動部及・光学部および搬送部に強化部品を使用
  • 光源としてLEDを採用、長寿命を実現

使い易さを意識した構造も随所にみられ、耐久性との両立で大規模な長期運用にも対応できると考えます。

サタケ色彩選別機の価格は100万~280万程度が多くなっています。また、中古色彩選別機の価格は100万前後で、農機具買取り業者での買取り価格相場は50万前後が多いようです。

サタケメーカーHP 光選別機「ピカ選MASTER」)

クボタ

老舗大手メーカです。環境問題にも取り組んでいることでも有名です。ほとんどの商品がラインに組み込むことが可能であり非常に使い勝手の良いメーカと言うことができます。

知名度も高い選別王シリーズでは

  • 希望に合わせたレイアウト変更が可能(籾摺りラインの左右について)
  • 7インチの大型タッチパネル
  • 赤色照明標準装備(青米の選別精度向上が期待できる)

最新機種ではハイテク化も進んでおり、乾燥ロット毎の選別結果を翌年の営業計画に反映させることができる機能もあります。
広いラインナップやハイテク技術の組み込みなど、老舗メーカとしての総合力の高さが売りと言えます。

クボタHP 小型色彩選別機 選別王子Ⅱ

静岡製機

穀物乾燥機になどにも力を入れているメーカですが、色彩選別機も強いです。人類社会の発展という目標を掲げており「光風熱システム」を利用しています。

SCSシリーズでは環境にも配慮しながら、高い生産性を実現しています。

  • 最大処理能力3.3t/時の高性能
  • 3カメラシステムで高い選別性
  • 中央検出システムで巻き添えを防止

非常に高い処理能力を持っていることが売りでしょう。また最大流量に設定の場合でも不良品の混入は~10%と十分に許容できる値です。一定の品質を保持したままで高い生産性を両立する、大規模生産者にオススメのメーカといえるでしょう。

静岡製機HP 色彩選別機 イージー

金子農機株式会社

籾乾燥機などにも力を入れているメーカです。こちらはコンパクトタイプからの商品展開があります。
その代表的シリーズ、オプティミニにおいては

  • 本体の高さがわずか125㎝で設置しやすい大きさ
  • 楽々移動のキャスター付き
  • 長寿命LED(従来の蛍光灯に比べ約10倍の寿命)

比較的安価であること、コンパクト設計で移動も安易です。ランニングコストも良く小規模生産者に優しいメーカといえそうです。

金子農機HP 色彩選別機

上記メーカの特性を念頭に置いたうえで、収支のバランスを考えながら検討しましょう。

色彩選別機の画像3

4. 日常的な点検について

当然ですが機械なのでトラブルはつきものです。
色彩選別機については、精米関連器具として最も精密と言えます。それゆえメンテナンスをこまめに行うことで故障の予防をすることが重要です。結果として長期的ランニングコストの軽減に関わってきます。また、農機具を買取りに出す場合など、メンテナンスの状態により色彩選別機の買取り価格は大きく差がでます。

以下は簡単なまとめです。(機種ごとに大きく異なる可能性があるので取扱説明書を十分に確認するようにしてください)

1. 空気圧の確認

  • 圧力計でエア圧の確認をする。(目安0.25MP±0.2未満)
  • 規定外の場合、圧力調整のつまみを回して調整する

2. エア点検

  • 適宜ドレイン抜きをする
  • 作業終了後には必ずドレインがないか確認する

3. 各部の清掃

  • エアガンを用いてホコリ、残留米などないか確認しながら清掃する
  • エジェクタ周辺は特に精密であるので直接エアを吹き込まない

4. 選別室ガラス

  • ガラス面のホコリや汚れを、クリーナを用いてウエストで拭く
選別室ガラス

5. 色彩選別機の価格について

色彩選別機は、光学センサーやカメラ、信号処理装置などの技術を利用して、原料や製品などの中から特定の色を選別するための装置です。主に食品・飲料、農産物、プラスチックなどの産業で使用され、製品の品質管理や生産効率の向上に貢献しています。

色彩選別機の価格は、以下のような要因によって左右されます。

  • 性能:選別できる色の種類、解像度、精度などの性能が高いほど価格が高くなります。
  • 出力:処理速度や選別能力の高さが高いほど価格が高くなります。
  • サイズ:機械の大きさや重さが大きいほど価格が高くなります。
  • 製造業者:メーカーによって価格帯が異なる場合があります。
  • 用途:産業用途として使用される場合は、耐久性や信頼性が高い製品が求められ、価格が高くなります。

また、一部のメーカーでは、カスタマイズした仕様によって価格が異なる場合があります。そのため、製品の詳細な仕様や要件を明確にすることが必要です。一般的に、色彩選別機の価格は、小規模なものでも50万円から数百万程度、大規模なものや高性能なものは数百万円から数千万円程度となる場合があります。中古の色彩選別機の価格相場はおおよそ80万~100万程度となっております。また、色彩選別機の中古農機具の買取り価格の相場は、おおよそ50万前後となっております。

関連記事:【農機具シェアリング、レンタル、リースの違い】農機具の新しい活用方法

色彩選別機の画像5

6. 色彩選別機はレンタルできるの?

お米の色彩選別機も一般的にはレンタルが可能です。米粉やお茶など他の食品の色彩選別機と同様に、一定期間のレンタルが可能です。

お米の色彩選別機のレンタルについては、米粒の大きさ、品質、検査の精度、必要な検査時間、レンタル期間などの要件に応じて、機種や価格が異なります。そのため、レンタルを希望する場合は、お米の生産量や品質管理の目的に合わせて、専門のレンタル業者に相談することがおすすめです。また、業者によっては、機器の操作方法やメンテナンスについてのサポートも提供している場合があります。

ただし、お米の色彩選別機は比較的高価な機器であるため、レンタル料金も一定の費用がかかる場合があります。また、機器のレンタルには一定の条件が設けられることがあるため、レンタル前には契約内容や費用の詳細、メンテナンスや修理に関する規定などを確認することが重要です。

色彩選別機の画像6

7. まとめ

色彩選別機については、米の最終的な品質上昇に大きく寄与するものです。非常に利便性が高い反面、精密機械なのでメンテナンスは超重要です。

値段が高価であること、メーカによる機能特性が異なることを理解したうえで、新機種を新たに導入してみてはいかがでしょうか。適切な導入ができれば、大きく業務効率向上に貢献できることでしょう。

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この記事を書いた人
田中 和男
田中 和男

卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。

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