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中古農機具買取コラム

トラクターの修理費用の相場とは?依頼先ごとの特徴や節約ポイントを解説

公開日
更新日

トラクターは長期間使用していると、機体のあちこちに不具合や故障が生じます。
軽微な修理・メンテナンスは自分で行えますが、大掛かりな整備は修理業者に依頼する必要があります。

そこで本記事では、トラクターの修理費用の相場や、依頼先ごとの特徴をまとめました。
費用を節約するコツも解説しますので、農機具の故障でお困りの方は参考にしてください。

トラクターの修理費用の相場

トラクターの整備・修理の技術料は、1時間あたりの工賃で設定されるケースが大半です。
多くのJAでは、標準時間をもとに見積もる方式を採用しており、1時間あたり6,000円〜8,000円程度が相場となります。

修理種別 工賃相場
定期点検 20馬力未満 1万円〜3万円
20馬力以上 2万円〜7万円
部品交換 ランプ交換 3,000円程度
オイルシール交換 4万円〜8万円
耕耘爪交換 300円〜400円(1本)
分解整備 変速ミッション分解整備 10万円〜
湿式ブレーキ分解整備 5万円〜
搬送・出張費など 機械運搬費用 1,000円〜5,000円
洗車費用 3,000円〜

ここでは、各費用の内訳や詳細を解説します。

参考:農機修理標準技術料金表|JAハイナン農機センター
参考:農機センター|JAみなみ魚沼
参考:JA兵庫みらい農業機械点検整備料金表|JA兵庫みらい
参考:農業機械整備料金基準表|東美濃農業協同組合

定期点検

農機を長持ちさせ、シーズン中の故障リスクを軽減するために、定期点検は不可欠です。
一般的に、トラクターの点検費用は馬力ごとに設定されています。

馬力 費用相場
〜20馬力 1万円〜3万円
20馬力~29馬力 2万円〜4万円
30馬力以上 3万円〜7万円

定期点検に伴い、部品交換や修理が必要になった場合は別途費用が発生します。
始動前に毎回セルフ点検を行いつつ、年に1回程度の頻度で定期点検を依頼すると、大きな故障を防げるでしょう。

部品交換

以下では、よくある部品交換の工賃相場をまとめました。
工賃に加え、部品代や加工代が別途発生します。

ランプ交換 3,000円程度
センサー類交換 3,000円程度
グリスアップ 3,000円程度
タイヤ交換(前輪・後輪別) 6,000円〜1万円
エンジンオイル交換 3,000円程度
ミッションオイル交換 8,000円〜1万5,000円
オイルシール交換 4万円〜8万円
耕耘爪交換 300円〜400円(1本)
クラッチディスク交換 5万円〜
ラジエータ交換 2万円〜

トラクターの状態が悪く、整備が困難なケースでは、1時間あたりの工賃が高くなることもあります。
正確な金額は、修理業者に見積もりを依頼して確認することが大切です。

分解整備

分解整備は作業に時間がかかるため、工賃も高額な傾向にあります。

変速ミッション分解整備 10万円〜
湿式ブレーキ分解整備 5万円〜
後車軸シール・ベアリング分解整備 2万5,000円〜
油圧コントロールバルブ分解整備 3万円〜
油圧シリンダー分解整備 4万円〜

分解整備には少なくとも4時間程度、場合によっては十数時間かかるケースも少なくありません。
ほかの修理と同様、部品代や油脂代は別途発生します。

搬送・出張費など

トラクターの修理には、部品・油脂代や工賃以外にも、以下のような費用がかかります。

種別 費用相場
機械運搬費用 1,000円〜5,000円
出張作業費用 2,000円程度
洗車費用 3,000円〜
時間外割増費用 ●工賃の25%〜30%割増
●作業1時間あたり3,000円割増など

見積もりを取る際には「出張料」「洗浄料」など、内訳を細かく記載してもらうと、業者ごとの違いを比較しやすくなります。

トラクターの修理はどこに依頼できる?

トラクター修理の依頼先は、おもに以下の3つに分けられます。

依頼先 特徴 おすすめなケース
メーカー 高度な技術を有するが、費用はやや高額 機種が新しく、複雑なトラブルを抱えている
農機具修理店 メーカーを問わず柔軟に対応してくれる 緊急で修理が必要になった
JA農機センター 組合員は割引やキャンペーンなどの優遇あり 信頼しているJA拠点がある

各依頼先の詳細を比較していきましょう。

メーカー

正規ディーラーは、純正部品を使用し、高度な技術力で修理を行うことが特徴です。
リコールなどの対応が早く、メーカー保証も受けられるため、以下のようなシーンに適しています。

・保証期間内である
・機種が比較的新しい
・電子制御系・油圧系など複雑なトラブルを抱えている

ただし、ほかの依頼先と比較して、費用は高額な傾向にあります。
古い機種や他社製品は、対象外となることもあるため注意が必要です。

農機具修理店

地域の専門業者は、メーカーを問わずさまざまな種類の農機を扱います。
費用はメーカーよりも安く設定されていることが多く、柔軟な対応が期待できるため、以下のような場面に適しています。

・旧型のためメーカーで修理を断られた
・今すぐ不具合を直してほしい
・移動が困難なので出張修理を依頼したい

緊急時や軽微な修理を依頼する際は、有力な選択肢となるでしょう。
ただし電子制御付きのトラクターは、専用診断機がないと修理できないため、メーカーへ依頼する必要があります。

JA農機センター

JAが地域ごとに設置している整備拠点です。
地域密着で相談しやすく、組合員割引や点検キャンペーンを実施している農機センターもあります。
信頼できるJA拠点がある場合は、定期点検を兼ねて依頼するのがおすすめです。

ただし、繁忙期は修理までの待ち時間が長くなることもあります。
料金体系は農機センターごとに差があるため、地域の修理店にも見積もりを依頼し、費用を比較するとよいでしょう。

トラクターの修理費用を節約するポイント

農機具は、大きな故障が発生してから修理すると高額な費用がかかります。
軽微な故障やトラブルを見逃さず、早期に対処することが節約のポイントです。

具体的には、以下のような予防や工夫が効果的です。

・定期点検を欠かさない
・消耗品は自分で交換する
・業者の利用方法を工夫する
・古いトラクターは買い換えも検討する

それぞれ見ていきましょう。

定期点検を欠かさない

故障してから修理するよりも、年1回の点検整備のほうが費用を抑えられます。

たとえば、初期のオイル漏れを定期点検で発見できれば、少額の修理で済むケースが大半です。
しかし、放置してエンジンが焼き付いてしまうと、大掛かりな分解整備が必要になり、修理費用も跳ね上がります。

業者に依頼する点検整備とあわせて、使用前のセルフ点検も行えば、故障リスクを大きく軽減できます。
始動前には、以下のチェックを習慣化しましょう。

点検箇所 チェック項目内容
燃料系統 ●油量(タンクの8割程度)
●配管・継手などの燃料漏れ
潤滑系統 ●エンジンオイル・ミッションオイルの量
●上記オイルの汚れや劣化
冷却系統 ●冷却水の量、空気吸入口の汚れ
●クーラントの漏れ
走行系統 ●タイヤの空気圧・摩耗
●ハンドルの遊び量

 

予防整備がもっとも安上がりになるため、定期点検をスケジュールに組み込んでおくことが大切です。

消耗品は自分で交換する

修理費用の大部分を占めているのは、工賃(作業費用)です。
業者に修理を依頼すると、消耗品の実費に加え、1時間あたり6,000円〜8,000円程度の工賃が発生します。
そのため、軽微な部品交換やメンテナンスを自分で行えば、修理費用の大幅な節約になります。

たとえば以下の作業を自分で行った場合、かかる費用は部品や油脂の仕入れ代のみです。

・エンジンオイルの交換
・ラジエータ液の補充
・ファンベルトの交換
・エアクリーナーの掃除

消耗品は、純正品か信頼できる互換品を使用しましょう。
粗悪品を使うと故障のリスクが高まり、かえって修理費用がかさむ場合もあるため注意が必要です。

業者の利用方法を工夫する

業者に依頼しなければならない修理の場合でも、以下のような工夫で数千円〜数万円の節約につながります。

・「最低限の修理で」と一言添え、見積書の提示を依頼する
・出張を依頼せず、自力で持ち込む
・繁忙期(田植え前や収穫前)を避けて依頼する
・リサイクル部品や中古パーツを利用してもらう

とくに、見積書を提示してもらう効果は大きいでしょう。
業者によっては一式交換を勧めることもあるため、部品交換を壊れた箇所に絞るだけで数万円の差が出ることも珍しくありません。

古いトラクターは買い換えも検討する

農機具の法定耐用年数は原則として7年ですが、実際の寿命は使用時間で判断するのが一般的です。
トラクターは、使用時間が1,000時間を超えると故障リスクが高まるため、各メーカーも主要整備の必要性を提唱しています。

寿命を迎えて故障した場合、修理費用が高額になることは避けられません。
場合によっては、古いトラクターを売却し、買い換えることも視野に入れましょう。

寿命が近付いている場合は、故障が発生する前段階で売却すると、トータルの費用を削減できる可能性があります。
故障したトラクターも買い取ってもらえることが多いものの、査定額は大幅に低くなるためです。

買取業者の一括査定で、手持ちのトラクターの市場相場を確かめてみるのもよいでしょう。

まとめ:トラクターの修理は費用対効果を見極めた判断を

トラクターの修理費用は、整備の度合いによって大きく変動します。
軽微な部品交換やメンテナンスで済む場合は、数万円の出費に抑えられるでしょう。

しかし、大規模な分解整備が必要になると、修理費用は跳ね上がります。
現在お使いのトラクターの状態や寿命を考慮して、修理するか、買取に出して買い換えるかを検討しましょう。

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この記事を書いた人
田中 和男
田中 和男

卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。

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