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中古農機具買取コラム

ユンボの寿命と買い替え時期を解説!長く使うためのメンテナンス方法も紹介

公開日
更新日

ユンボは建設現場や土木工事で欠かせない重要な機械です。
しかし、長年使用していると故障や不具合が増え、作業効率が低下してしまいます。

そこで、ユンボの寿命や買い替え時期について理解し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。

この記事では、ユンボの平均的な寿命や耐用年数、寿命を判断するサイン、長く使うためのメンテナンス方法、買い替え時期の見極め方、そして寿命を迎えたユンボの処分方法について詳しく解説します。

ユンボの平均的な寿命と耐用年数

ユンボの寿命と耐用年数について解説します。

ユンボの標準的な寿命は何年?

ユンボの標準的な寿命は、一般的に5年とされています。
ただし、この年数はあくまでも目安であり、使用頻度や作業内容、メンテナンス状況によって大きく異なります。

ユンボのアワーメーターから見るユンボの寿命目安

ユンボのアワーメーター

ユンボの寿命を判断する指標の一つに、アワーメーター(稼働時間計)があります。

ユンボの場合、アワーメーターが4,000時間を超えると、故障や修理の頻度が増加します。
ミニユンボの場合は、3,000時間が目安となります。

ユンボの耐用年数と寿命の違い

耐用年数と寿命は似ていますが、意味が異なります。

耐用年数 税法上の概念で、減価償却期間を指す
寿命 実際に使用可能な期間

ユンボの耐用年数は新車で8年とされています。
参照:東京都主税局

ユンボの寿命を延ばすためのメンテナンス

ユンボの寿命を延ばすためには、適切なメンテナンスが不可欠です。
また、適切なメンテナンスを施すことで、ユンボを売りに出した際の買取り価格にも大きく影響します。

ここでは、ユンボの各部位に対する具体的なメンテナンス方法について詳しく解説します。

エンジンオイルと作動油の定期交換

エンジンオイルと作動油の定期交換の重要性と最適なタイミングについて説明します。

オイル交換の重要性

エンジンオイルと作動油は、ユンボの心臓部であるエンジンと油圧系統を保護する役割を果たします。
オイルの劣化や汚れは、部品の磨耗や故障の原因となるため、定期的な交換が不可欠です。

古いオイルは以下のような問題を引き起こします。

  1. 潤滑作用の低下:エンジンに負荷がかかり、磨耗が加速する
  2. 洗浄作用の減少:金属粉がエンジン内部を傷つける
  3. 冷却作用の低下:オーバーヒートを起こす可能性がある
  4. 気密性の低下:エンジンの出力が落ちる
  5. 防錆作用の低下:エンジン内部の劣化を招く
  6. 燃費の悪化:エンジンの効率が下がる
  7. 焼き付きや発火のリスク:最悪の場合、重大な事故につながる

オイルの点検とこまめな交換は、ユンボのエンジンの寿命を延ばすために欠かせません。

最適な交換タイミング

エンジンオイルは、一般的に250時間ごとに交換することが推奨されています。
作動油は、2,000時間ごとの交換が目安です。

ただし、使用環境や作業内容によって、交換タイミングは異なる場合があります。

オイルの点検は、オイルゲージを使って行います。手順は以下の通りです。

  1. オイルゲージを引き抜く
  2. ゲージについた汚れたオイルをきれいな布でふき取る
  3. ゲージを再度点検口に差し込み、再び引き抜く
  4. オイルの量と汚れ具合を目視で確認する

オイルの量が不足している場合は補充し、汚れがひどい場合は交換しましょう。

ラジエーターと冷却水を入れる量の目安チェック

ラジエーターと冷却水は、エンジンの冷却システムの重要な部分です。
オイルの点検と同時にラジエーターのチェックを行うことで、点検漏れを防ぐことができます。

ラジエーター内の冷却水の点検は、目視で行います。
ラジエータータンクの「FULL」と「LOW」の間に冷却水の液面があれば正常です。

「LOW」より下回っている場合は、冷却水を補充しましょう。
冷却水が不足した状態で使用を続けると、エンジンのオーバーヒートを引き起こし、ユンボの寿命を縮める原因となります。

定期的なチェックと補充が重要です。

エアフィルターの清掃と交換などメンテナンスの方法

エアフィルターは、エンジンに流入する空気をろ過する役割を果たします。
フィルターが汚れると、不完全燃焼を起こすことでエンジンの性能が低下し燃費が悪化する他、故障にも繋がる可能性があります。

エアフィルターの点検は、目視で行います。
ホコリや汚れでフィルターが目詰まりしている場合は、エアーブローで清掃します。

この際必ず、内側から外側へとブローしてください。
また、清掃だけでは改善されない場合は、フィルターを交換しましょう。

外気の取り込みにホコリは避けられませんが、定期的な点検と清掃・交換によって、エンジンの寿命を延ばすことができます。

油圧系統の点検とメンテナンス

油圧シリンダーと油圧ホースの点検方法と交換時期について説明します。

油圧シリンダーの点検

油圧シリンダーは、ブームやアームの動作を制御する重要な部品です。
シリンダーからのオイル漏れや損傷がないか、定期的に点検しましょう。

油圧シリンダーの点検は、始業前の目視点検で行います。
オイル漏れは、故障や故障の予兆のサインです。

そのまま運転を続けると、ユンボの寿命を短くしてしまう可能性があります。

オイル漏れや損傷を発見したら、直ちに業者に連絡して修理を依頼してください。
早期発見と適切な対処が、ユンボの寿命を延ばすカギとなります。

油圧ホースの点検と交換

油圧ホースは、高圧の油圧を伝達する役割を果たします。
ホースの劣化や損傷は、オイル漏れや事故の原因となるため、定期的な点検と交換が必要です。

油圧ホースの点検も、始業前の目視点検で行います。
ホースの劣化やキズを発見した場合は、すぐにホースを交換するか、補修テープで応急処置を施してください。

油圧ホースは、ユンボの安全性と寿命に直結する重要な部品です。

定期的な点検と適切な交換を心がけましょう。

アタッチメントの点検と手入れ

アタッチメントの点検は、装着・脱着時の洗浄と目視確認が重要です。
アタッチメントの亀裂や腐食などを定期的にチェックし、必要に応じて交換や修理を行いましょう。

特に接続部分は、最も力がかかる部分です。
亀裂や腐食を放置すると、破損や重大な事故につながる可能性があります。

グリスアップによる駆動部の保護

ユンボの駆動部は、高い負荷がかかる部分です。
定期的なグリスアップにより、摩擦や磨耗を減らし、駆動部の寿命を延ばすことができます。

また、ロックボルトや接続ピンの落下を防ぐ効果もあります。

グリスアップは、ユンボの寿命を長くするために必須の作業です。
駆動部のグリス注入口から、定期的にグリスガンでグリスを注入します。

グリスアップは、取扱説明書に従って適切に行いましょう。注入口の位置や注入量、注入頻度などは、機種によって異なります。
過剰なグリスアップは、かえって弊害を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

日常点検と異常の早期発見

ユンボの寿命を延ばすには、日常点検と異常の早期発見が重要です。

始業前と終業後の点検を習慣づけ、異常を見逃さないようにしましょう。

排煙の色とエンジン音の点検

エンジンから排出される排煙の色を目視で点検することで、エンジンの健康状態を確認できます。
排煙の色が黒、白、青のいずれかの場合は、エンジンの異常を示しています。

  • 黒煙:燃料の不完全燃焼
  • 白煙:水蒸気の発生(冷却水がシリンダー内に漏れている可能性あり)
  • 青煙:エンジンオイルの燃焼

排煙の色の異常は、エンジンの故障や寿命の短縮につながります。
異常を発見したら、すぐに業者に修理を依頼してください。

エンジン音の変化も、異常の早期発見に役立ちます。
普段と異なる音やノック音、異音などがないか、注意深く聞き取りましょう。

異音がある場合は、エンジンの故障や部品の損傷が考えられます。

ユンボの買い替え時期の見極め方

ユンボの買い替え時期を判断するためのポイントについて解説します。

修理コストと買い替えコストの比較

ユンボの修理コストが増大し、買い替えコストとの差が小さくなってきたら、買い替えを検討する時期かもしれません。

修理コストと買い換えコストを比較し、長期的な視点で経済性を判断しましょう。

買取り価格を考慮した買い替え時期

ユンボの買取り価格は、年式や稼働時間、メンテナンスの実施有無によって大きく異なります。
買取り価格が高い時期に買い替えることで、トータルコストを抑えることができます。

一般的に、5年の使用またはアワーメーターが4,000時間を超えた時が買い替えの目安とされています。

下取りや買取りに出す際のポイント

ユンボを買い替える際は、下取りや買取りの条件を比較することが重要です。
複数の業者から見積もりを取り、最も有利な条件を提示してくれる業者を選びましょう。

また、売却前にユンボを清掃し、目立つ傷や損傷を修理しておくことで、売却価格のアップにつながります。

関連記事:トラクターや農機具の下取りと買取り業者の違いは?お得なのはどっち?

まとめ:ユンボを長く使うためのポイント

ユンボを長く使うには、日頃のメンテナンスと異常の早期発見が重要です。

寿命を判断するサインを見逃さず、適切な買い替え時期を見極めましょう。
そして、寿命を迎えたユンボは、下取りや買取り業者に売却するなど、賢く処分することが大切です。

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この記事を書いた人
田中 和男
田中 和男

卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。

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