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中古農機具買取コラム

中古ヤマハ除雪機のメンテナンス方法徹底ガイド~分解図からオイル交換まで

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更新日

「青い除雪機」でおなじみのヤマハ除雪機。その歴史を少したどると、1978年に除雪機のノウハウを持っていた東北の企業と提携したことのよって、「スノーメイト」と名づけられたロータリー除雪機第1号を発売。

1980年には、企画・設計・開発・生産まで、完全ヤマハオリジナルの除雪機を発売。その後、幾度も改良を加えながら、より便利な除雪機を目指して進化を続けています。

今回は、この歴史あるヤマハ除雪機の、最新機能や実力をわかりやすく丁寧に解説していきます。

なぜヤマハが選ばれるのか、その秘密がわかるかもしれません。

ヤマハ除雪機のラインナップ

ヤマハ除雪機は、除雪幅ごとにベースモデルをつくり、そこへグレード別に装置を付加することで製品展開をしています。

これにより、生産コストをおさえ、より上質な除雪機を顧客のもとへ届けることが可能に。

下表では、「型式」「価格」「エンジン排気量」「代表的な特長」そのほかに注目の「機能・装備」を一覧にしました。

除雪幅60cmタイプ 最大除雪高さ53cm

機種 価格(税込) エンジン排気量(㎤) 特長 機能・装備
YT660 ¥437,800 171 ベーシックモデル
YT660-B ¥496,980 171 ブレード付き ブレード
YSF860 ¥562,100 296 静音設計 電磁クラッチ
YSF860-B ¥621,280 296 静音・ブレード 電磁クラッチ

除雪幅70cmタイプ 最大除雪高さ60cm

機種 価格(税込) エンジン排気量(㎤) 特長 機能・装備
YT1070 ¥541,200 296 ベーシックモデル
YSF1070 ¥609,400 296 静音設計 電磁クラッチ
YSF1070T ¥701,800 296 静音設計 電磁クラッチ・イージーターン
YSF1070T-B ¥768,680 296 静音・ブレード 電磁クラッチ・イージーターン

除雪幅80/90cmタイプ 最大除雪高さ73cm

機種 価格(税込) エンジン排気量(㎤) 特長 機能・装備
YT1380 ¥750,200 358 ベーシックモデル
YT1380X ¥847,000 358 油圧チルト機構 サイドクラッチ
YT1390X ¥935,000 358 油圧チルト機構 サイドクラッチ
YT1390XR ¥1,052,700 358 オーガローリング・油圧チルト サイドクラッチ

除雪幅90cmタイプ 最大除雪高さ79cm

機種 価格(税込) エンジン排気量(㎤) 特長 機能・装備
YS1390A ¥1,097,800 374 静音・らくらくマチック 舟形トラック・シャーボルトガード
YS1390AR ¥1,207,800 374 静音・らくらくマチック・オーガローリング 舟形トラック・シャーボルトガード

各機種の特長を紹介

ここからは、一覧にてご紹介した除雪機の特長や機能につて、わかりやすく解説いたします。各モデルにとって、もっとも適しており、優れた機能が詰め込まれていることをご理解いただけることでしょう。

除雪幅60cmタイプ

ベースモデルはYT660で、全幅62cm、全長141cm、全高106cmとなっています。

小型除雪機でありながら、エンジン始動が楽になるセルスターターが標準装備。また、シャーボルト交換の作業負担を軽減するためのシャーボルトガードや、エンジンの負荷に関わらず一定の駆動力を保つためのHSTモーターなども標準装備となっています。

ブレードタイプには手動で上下させるブレードが付属しており、雪の少ない時や湿り雪の時に、雪を集めたり、寄せたりするのに大変役立ちます。ブレードを上げれば、すぐにロータリーとして使用できるので、集めた雪の排雪も簡単にできます。

静音モデルでは、騒音が従来の3分の1に抑えられます。しかもローアイドルガバナというエンジンの燃料調整機構を装備しているので、エンジンが低速回転でも除雪が可能となり、これにより燃料消費量は約40%低減を実現しました。

低騒音で低燃費、しかも操作も簡単なので快適に除雪ができるのです。

除雪幅70cmタイプ

ベースモデルはYT1070で、全幅73cm、全長145cm、全高111cmとなっています。

ブレードや静音モデルはヤマハ独自の装備で、小型モデルではあるものの高い実用性を発揮します。

ブレードの使い勝手や、静音性能と低燃費性能などの効果については60cm幅と同等となります。

70cmタイプの静音モデルには、イージーターン機構が搭載されており、旋回がスムーズにおこなえるので、狭い場所での旋回も簡単でスムーズにおこなえます。

除雪幅80/90cmタイプ

このタイプは除雪幅が2種類ありますが、ベースモデルはYT1380で、すべて同じ排気量のエンジンを搭載しています。

サイズは全幅82/91cm、全長166/170cm、全高136/136cmとなっています。

油圧式チルトやオーガローリング機構などが装備されているので、安定してスムーズな除雪作業が可能です。

また、パワーのあるエンジンとブレーキ機構を追加したサイドクラッチを搭載することで、力強さと軽快さを兼ね備え、大雪などにも強いモデルとなっています。

除雪幅90cmタイプ

ベースモデルはYS1390Aとなっており、全幅91cm、全長170cm 、全高136cm

静音モデルには、らくらくマチック、オーガローリング機構、さらに旋回が楽にできるフリーターンなどと装備が充実しており、ヤマハの技術が詰め込まれたモデルとなっています。

とくに、80/90タイプとの大きな違いは走行トラックの形状にあります。舟形トラックを採用することで、雪に埋もれにくいうえに、走行安定性も向上します。

舟形トラックは大型のこのモデルにのみ採用されています。

ヤマハ除雪機は、すべてのモデルにおいて装備が充実しており、だれにでも簡単に扱うことができるように考えられております。

農家が使うには少し小さいと思うかもしれませんが、機体の大きさを補うほどの機能性の高さに、ヤマハ除雪機の自信が感じられます。

ヤマハ除雪機独自の機能

ヤマハ除雪機は、独自の機能をコンパクトに装備することで、各モデルの除雪性能を格段に上げています。

ここでは、たくさんあるヤマハ独自の機能の中から、とくに代表的なものをいくつか解説いたします。

電磁クラッチ

オーガクラッチの操作がスイッチひとつで簡単におこなうことができます。この機能を使用することで、オーガベルトの耐久性も向上させることができます。

イージーターン

手元に接地されたスイッチを押すことで、コントローラーが自動で旋回時のショックなどを軽減させるので、狭い場所でもなめらかな旋回がおこなえます。

サイドクラッチ

サイドクラッチにブレーキ機構を追加することで、スムーズな旋回が可能になります。

油圧式チルト機構

深い雪の上での作業時は機体が沈みがちになりますが、スイッチひとつでオーガの高さを自動で調節するので、安定した除雪姿勢を維持できます。

シャーボルトガード

オーガの異物嚙み込みの衝撃を逃がし、シャーボルトにかかる負荷を抑えることにより、除雪機本体の損傷を防ぐ機構です。機種によりゴムダンパー式と圧入式に分かれ、60・70型にはゴムダンパー式が、80・90型機には圧入式が採用されています。

らくらくマチック

雪の負荷に応じて速度調節や、後進時に自動でオーガが上がるオートリフト、後進から前進に入れるとオーガが自動で元の位置に戻るオートリセットなど、コンピューターが作業に応じて自動制御します。

これにより、除雪作業中のレバー操作が軽減されます。

ヤマハ除雪機の簡単メンテナンス

ヤマハ除雪機はメンテナンスのこともしっかり考えられており、日常のメンテナンスが大変おこないやすくなっています。

では、具体的にどのような点が良いのか、いくつか紹介していきます。

雪詰まりしにくいジェットシューター

湿り雪などはとくに重く密度が高いため、シュートの根本で詰まりやすくなります。それを解消するために、シュートの内側に「超高分子量ポリエチレン成形板」という滑りやすく減りにくい板が貼り付けられています。

これにより、どんな雪でも詰まりにくいどころか、シュートの中に抵抗が少ないため、遠くまで飛ばせるようになっています。

雪が詰まらないと、作業が中断されないためストレスもなく、効率的に作業を進めることができます。

つまみやすい燃料コック

燃料コックは、燃料ストレーナーの上に付いている小さいコックが一般的なのですが、ヤマハ除雪機の燃料コックはとても大きいのです。

大きいのは「つまみ(コック)」の部分だけなのですが、厚手の手袋をはめていてもしっかりつまみを掴んで回すことができるので、家でしっかり防寒して外にでてきても、手袋を外すことなく燃料コックを開けることができます。

燃料タンクのキャップも開けやすい

燃料コックと同様に、燃料タンクのキャップも手袋をはめたままキャップを開けることを想定して設計されているので、開けやすくなっています。

オイルウォーニングランプが付いている

自動車には必ず付いているオイルウォーニングランプ、いわゆるエンジンオイルの残量警告灯です。各モデルの上位機種に限ってしまうのですが、オイル量が一定以下になると点灯し、知らせてくれます。

警告灯が点灯したら速やかにエンジンを止め、一旦オイルの量を確認し、不足していれば補給してから倉庫などの保管場所に移動しましょう。

その後、エンジン内部のフラッシングを数回実施することで、エンジン内部にたまったカーボンなどの汚れを落とすことができるので、エンジンオイルの汚れが低減されます。

エンジンオイルの交換方法

エンジン下部にオイルのドレンプラグが付いています。ただしYS1390型だけは見えるところにはありません。サイドフレームの下側にカバーが付いており、そこを開けるとすぐ見えるところにあります。

あとは、ドレンからオイルを抜き、給油口からオイルを入れるのですが、現行のヤマハ除雪機のエンジンオイルは、給油口からあふれるギリギリのところまで入れてください。

旧型式の給油量とは異なりますのでご注意ください。

失敗しない中古選びのポイント

気になるヤマハ除雪機の中古市場ですが、インターネットで検索すると、おもにオークションサイトに出品されているのを多く見かけます。

格安と思う品物はやはり古さを感じ、傷みもそれ相応に見受けられるものが多いです。

中古とはいえできるだけ良品を手に入れたいと思うのは当然のことですので、ここからは、中古選びで失敗しないポイントをいくつか紹介いたします。

ヤマハ除雪機 中古価格について

ヤマハ除雪機の中古の価格帯で一番多いのが10数万円となっています。しかし、家庭用の小型除雪機がメインなのであまり参考にはならないかもしれません。

農家が使うのは大型機ですので、大型機の中古価格帯はどうなっているのかというと、新品の5~6割引になっている場合が多く見られます。しかし、基本的にヤマハ除雪機の大型中古機は品数が少ないので、同等機と比較するのは難しいのですが、価格だけ見るのであれば新品よりお得感はあるでしょう。

ヤマハ除雪機 中古選びのポイント

では良質な中古機を手に入れるためにはどこに注目すればよいのか、購入前に確認すべきポイントをご紹介します。

最初に確認しておきたいのはトラック(ゴムクローラ)ですが、ゴムが劣化すると亀裂が発生してきます。そのまま使っているとトラックが断裂してしまうことがあるので、亀裂の有無はしっかり確認が必要です。

つぎにオーガの変形を確認します。オーガに変形があると機体の振動にもつながります。異常振動は故障の原因にもなるのでしっかり確認しましょう。

エンジンをかけて試運転ができる場合は、オーガを回して必ず確認すると良いでしょう。

最後に油漏れの確認です。機体をずらしたときに床に油汚れがある場合は、その除雪機から油漏れしていると判断して良いでしょう。

油漏れの箇所によっては致命的な故障の原因になることがあるので注意が必要です。

紹介した3点に不具合がないということは、新品購入から数年で売りに出された、稼働時間が少ない、メンテナンスに費用をかけていたなどが考えられるので、良品といえるでしょう。

また、いずれの不具合も修理が可能な場合が多くあります。

中古購入の時点で修理費用も含めた価格で相談するか、機体は格安で購入し、その後信頼できる修理業者に修理を依頼するなど、いくつか方法はありますので、丁寧に納得できる対応の業者から購入したいものです。

どの方法を選ぶにしても、購入前に不具合箇所を確認することが大切になりますので、ネットオークションなどでも具体的に質問し、あいまいであるとか不誠実な対応をする業者からの購入は、よく考える必要があるでしょう。

ヤマハ除雪機の中古部品について

中古部品に興味がある方が多いようなので少し解説します。

結論からいいますと、中古部品は良くありません。

一時しのぎ、緊急で応急的に中古部品を使うことはありますが、必ず新品と交換しなければ、同じ故障を何度も繰り返します。

なぜなら、中古部品も同じ程度の経年劣化はしているからです。

たとえば、電装部品などは外観上問題ないように見えても、内部の消耗や劣化は年数が経った分だけ必ず進みます。

ですので、一旦中古部品に交換したとしても、新品部品に交換した方が良いのです。

もし、新部品が届くまで待てる場合であれば、待った方が交換の手間が一度で済むので良いでしょう。

ヤマハ除雪機 分解図とパーツリストはサイトから閲覧可能

ヤマハ除雪機の新部品の検索は、どなたでもパソコンやスマートフォンで検索することができます。

「ヤマハ除雪機 パーツリスト」で検索すると、ヤマハのサイトが表示されます。そこからパーツカタログをクリックし、除雪機を選んで型式と製造番号を記入すると、分解図とパーツリストが表示されます。

そこから必要なパーツを選ぶことができますし、分解図を確認して修理に役立てることもできます。

自分で修理をする方にとっては大変便利なサイトといえるでしょう。

まとめ

ヤマハ除雪機は農家が使うには小さくもの足りなく思うかもしれませんが、機能性や操作性を考慮すると、検討の余地は十分にあるのではないでしょうか。

シュートに雪が詰まりにくい、シャーピンが切れにくい、この2つだけでも作業を中断する回数が減るので、作業効率が上がることは間違いありません。

安全性や機能性、静音性に優れた信頼のヤマハ除雪機には、大きさ以上に高いポテンシャルが感じられ、さらなる進化にも期待が持てます。

歴史あるヤマハ除雪機は、長年の経験で培った技術をしっかりと除雪機に詰め込み、あらゆるところに「使いやすさ」となって反映されています。

それは、騒音対策の静音性、小雪対策のブレード、手袋を履いたまま操作ができる燃料コックなど、挙げていくとキリがないほど、使う人の側に立ったもの作りがされているのです。

より便利で扱いやすさを追求するヤマハの真摯な姿勢がヤマハ除雪機の人気の秘訣なのでしょう。

アグリユースでは、除雪機の買取もしています。もし、お使いでない除雪機買い取りや、新機種に買い替える際の下取りなどのご要望がありましたら、お気軽にご相談ください。

除雪機を操作する女性

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この記事を書いた人
田中 和男
田中 和男

卒業後、地元のJAに就職し30年以上農機センターで勤務。 定年退職後、自ら中古農機事業を立ち上げて地元を中心に販売・買取やレンタルを行う。 農業機械1級整備士の資格あり。 自らも兼業農家として実家の農業を50年近くやっています。

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